全国児童 自然体験絵画コンテスト

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水辺に学ぶ体験レポート:Vol.10

国立室戸青少年自然の家(高知県室戸市)

好奇心から生まれる体験は、子どもたちにとってかけがえのない宝物に

国立室戸青少年自然の家(高知県室戸市)

「水辺の風景画コンテスト」は海や川の景色を描くだけでなく、子どもたちが海や川などに出かけて自然の中での発見や体験をする機会を提供し、その大切さを広く伝えていくことも目的に実施しています。今回は国立室戸青少年自然の家が開催した「体験!発見!ジオパーク(夏編)」に同行。海がフィールドの本イベントに密着し、イベントを通した子どもたちの成長や活動の狙いについて所長の小野保さんに聞きました。


自然活動で子どもたちが手に入れる宝物

1. 道具の正しい使い方を学び、フィールドを広げる力
2. 自然の脅威・危険に触れて学ぶ助け合いの精神
3. 自然とそこにある生命を感じ取って育つ好奇心

子どもたちの声

指導者の想い
小野保さん(国立室戸青少年自然の家 所長)
小野保さん(国立室戸青少年自然の家 所長)

本イベントは、子どもたちに自然を感じてもらうことを趣旨としていますが、「道具を正しく使う」「仲間と協力し助け合う」「自然の地形や生き物に興味を持つ」という3つの「めあて」を伝え、子どもたちが“考え"“感じる"幅を広げています。最終的にはこの体験が楽しい思い出として、自然を感じるための知識として残り、将来、家族や友人に伝え、ともに体験するサイクルができることを願っています。
「水辺の風景画コンテスト」では、以前「文部科学大臣賞」の審査員を6年間務めました。その時に感じたのは、作品に描かれている子どもたちの体験のほとんどは身近なものが多いのですが、どの作品も好奇心と興味、楽しい思い出に溢れたすばらしいものでした。
これらを通してわかったのは、子どもたちが「自分にとって特別で、楽しい」と思うことこそが心に刻まれるということ。だから我々は子どもたちの視点を大切に、作品や言葉など思い出に残せるような体験を提供できたら幸せです。

国立室戸青少年自然の家

「水辺の風景画コンテスト」事務局より
「水辺の風景画コンテスト」事務局より

太平洋に面した室戸の海岸にはカヤックやスノーケリング、磯観察など、子どもたちの好奇心をくすぐるアクティビティが盛りだくさん。はじめは緊張していた子どもたちも時間とともにイキイキと笑顔で活動している姿が印象的でした。自然の恵みを全身で感じながら、安全に楽しく学び、遊ぶことができる自然活動は、国立室戸青少年自然の家をはじめ全国各地で行われています。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。そして、体験した思い出を、絵やことばで残してみませんか?

(2018年8月取材)



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