調査研究

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2019(令和元)年度

障害者スポーツを取巻く社会的環境に関する調査研究
-地域現場、障害者スポーツ選手キャリア、大学に着目して-

大学の先進的取り組み調査について

調査目的

障害者スポーツに関わる活動を先駆的に行っている大学の事例収集を行い、今後の大学における障害者スポーツ振興を検討する際の基礎資料を得ることを目的とする。


調査方法

2大学の教員計3名を対象にそれぞれ1時間程度の聞き取り調査を行った。


金沢星稜大学

日時 2019(令和元)年8月1日
場所 石川県障害者スポーツ協会内会議室
回答者 金沢星稜大学人間科学部スポーツ学科 井上明浩 教授
聞き手 河西正博(同志社大学スポーツ健康科学部)
尾鍋文光(公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団)

取り組みの概要

  • 2007年度に人間科学部スポーツ学科を設立。 講義、実技、指導法の授業に加えて、特色ある授業として「フィールド基礎演習」「スポーツフィールド演習」が開講されている。

  • 「フィールド基礎演習」は2年次必修の通年科目となっており、学科教員の専門領域に関わる学外プロジェクトが30件程度設定されており、学生はそのうち5つを選択してプロジェクトの企画立案、運営補助等を行っている。(プロジェクトの活動事例:SON・石川の石川地区競技会の企画運営など)*SON・石川(スペシャルオリンピックス日本・石川)

  • 「スポーツフィールド演習」は3年次必修の通年科目となっており、4年次の卒業研究に向けて各教員の専門領域において演習ならびに各種フィールドワークを実施している。(演習の活動事例:SON・石川のプログラムサポート、石川県内のマラソン大会の障害者ランナーのサポートなど)

  • 課外活動として、アダプテッド・スポーツに関心をもつ学生たちが積極的にボランティア参加などの活動をしている。(ボッチャ、カローリング、シッティングバレーボール、障害者サッカー等の練習会・イベント、SON・石川ヤングアスリートプログラムなど)


大阪体育大学

日時 2019(令和元)年7月15日
場所 大阪体育大学P棟アダプテッド・スポーツ実験室
回答者 大阪体育大学教育学部教育学科 植木章三 教授(学部長)
大阪体育大学教育学部教育学科 曽根裕二 准教授
聞き手 河西正博(同志社大学スポーツ健康科学部)
尾鍋文光(公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団)

取り組みの概要

  • 2015年度に教育学部を開設。2019年度入学生より新カリキュラムが導入され、初級・中級障がい者スポーツ指導員資格が取得認定校となっている。

  • 障害者スポーツに関わる授業として、講義・実技・指導法に加え特色ある授業として「アダプテッド・スポーツ実習」を展開している。(学部学生の多くが教職を目指す中で、教員として関わる学齢期の運動やスポーツのみならず、生涯スポーツとして幼児や高齢者(高齢障害者)等の取り組みを専門領域としている教員が実習先を確保し実践。)

  • 正課外活動として、「アダプテッド・スポーツ同好会」による、ボッチャや車椅子ハンドボール等の実践と共に、各種競技大会やリーグ戦などに出場している。

  • 教育学部教員による学校の教育実践研究を支援する地域貢献の取り組みとして「教育出前講座プロジェクト」を展開し、各学校の校内研究や研修会での指導助言や各種講座を提供している。


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