松浦 遥香(岐阜県)
こばと西幼稚園 年少
家の近くの用水路で、みつけたよ。すごくジャンプしたから、びっくりしたよ。
現在、新型コロナウイルス感染症の影響により、子どもたちが外で遊びにくい状況が続いています。体験活動を推進する私共はとても悔しい思いをしていますが、この作品はカエルを捕まえるシーンを通して好奇心のおもむくままに自然に触れ、さまざまな体験ができることの素晴らしさを改めて伝えてくれるすばらしい作品です。
かわいらしく、素直な表現の作品です。かえるの緑と子どもの赤い服の色合いが強いコントラスト(対照)の表現で、目をひく作風になっています。
堀 若菜(東京都)
足立区立島根小学校 6年生
アジサシが群れて見送るのを保安船の船員たちがけい礼をしています
色彩の素晴らしさに惹かれましたが、アジサシという鳥たちが海上保安船を見送っている光景を通して、作者の海上保安船にお礼が言いたいという気持ちが大変よく伝わってきました。実は描かれている海上保安官もアジサシに敬礼して、その気持ちに応えてくれているように感じ、二重に素晴らしい作品だと思い選ばせていただきました。
夕焼けの情景がうまく表現されています。と共に、海上保安船を見送る海鳥たちもしっかりと強烈な印象を与える作品です。
芝田 亜子(愛媛県)
今治市立富田小学校 5年生
ボランティアの人達がごみひろいをしていて、友達といっしょにそこに参加してごみひろいをした。海をきれいにできてうれしかった。
水辺の風景の中で海浜清掃をテーマにした作品は少なく、海洋プラスチック問題が大きな課題となっている今、時節に合致しています。浜辺での清掃活動は社会の課題に心が痛む場合もありますが、漫画チックに描かれた人物は明るく笑顔で、むしろ清々しい気持ちであった事がうかがえるところが大変良かったと思います。
ごみを拾う子どもたちの清純な表現がうまくなされています。顔の表情もくっきりと描けており、特に手前の子の表情がしっかりと心温まる感じが受け止められます。
石井 晴登(兵庫県)
明石市立錦が丘小学校 6年生
船に乗り、漁をしている作業を間近で見ました。漁師さんが力いっぱい網をひっぱっていて、とても迫力がありびっくりしました。自分も体験させてもらい、魚の入ったかごがとても重たかったです。
我が国の漁業就業者が一貫して減少傾向にある中、将来の漁業の担い手を育成していくためには、漁業の魅力を発信し、広く知ってもらうことが大切です。この作品では、児童自らが漁業現場での体験を通して感じることができた「迫力のある水揚げ作業」や「豊漁で活気づいた現場の雰囲気」を躍動的かつ魅力的に描写されています。また、作品の題名である「海からの贈り物」には、お魚を食べられることへの漁師さんに対する感謝の気持ちが込められており、日本の明るい漁業に繋がる作品であると評価し、選ばせていただきました。
揚がったばかりのたくさんの魚がぴちぴちとしており、また漁師たちの喜びが感じとれます。背後は帰る漁船を待っているのでしょうか。おそらく、この人たちも大漁を期待していることでしょう。海の水面もよく表現されています。
藤嶋 来実(東京都)
荒川区立第九峡田小学校 1年生
前に深海水族館に行って、深海魚に興味を持ちました。図書館で深海魚を調べていて、おもしろい姿だと思って絵に描きたくなりました。
水族館でチョウチンアンコウに興味を持ち、図書館へ行って図鑑を見て描かれた作品です。色彩や無理のないタッチにも惹かれましたが、何より、新型コロナウイルス感染症の影響で外出を控えている中、以前のように外で遊びたいという、子どもたちの切実な思いが感じられる、時世にあった作品であったことが選考の決め手となりました。
小川 杏純(東京都)
足立区立鹿浜第一小学校 4年生
静かな朝の海の底。生き物たちも動きはじめました。
今年はコロナ禍で我々のイベントも多くが中止となりました。本来であれば子供たちをはじめたくさんの方にボートレジャーを体験して楽しんでほしいという思いでいっぱいですが、この作品は私たちが理想とする家族で海に出て楽しんでいる様子が伝わってくると同時に、イキイキとした海の生き物や美しい色彩で描かれた風景に惹かれて選びました。
森 愛美梨(神奈川県)
平塚市立富士見小学校 3年生
家の近くの川に白いサギがいっぱいいます。季節によってきれいなお花がさいていて私の大すきな場所です。
家の近くに生息する白鷺ときれいな花々、青空、木立のある美しい自然の中で、子供らしい純真無垢な五感で感じた世界を素直に色やかたちに表現できました。特に色彩感覚は素晴らしいです。身近な生活環境の中で自然が息づき、人との共生共存の世界があることのすばらしさ、子供たちの日常の生活の中に自然があり、そこに息づく動植物に直接触れて、実感することができる環境が大切だと、この絵は見る人に教えてくれることでしょう。
松浦 花(愛媛県)
西予市立宇和町小学校 2年生
魚つりはむずかしかったけどたのしかった。貝やかにをいっぱいとりました。
コロナ禍で外出機会が減っていることもあり、海洋レジャーを皆さんに親しんでもらえるような作品を探しました。その中でこの作品は、子どもたちが浜辺を楽しむ姿とともに、海にはヨットや島がある素敵な風景が描かれており、来年・再来年には、このような場所で楽しんでほしいという願いを込めて選ばせていただきました。
中村 敢太朗(北海道)
中標津町立計根別学園 3年生
去年の秋、しべつ川でさけのさんらんを見ました。さけがいっしょうけんめいたまごをうんでいるのを見てかんどうしました。それを絵にしました。
鮭の産卵を描いた作品ですが、釣りをするにしても、魚が産卵し稚魚が増え豊かな川になることが大切であると作品を見て思いました。さらに、大きな口を開けて産卵している顔や海から遡上し、精悍になった鮭の表情がとても上手に描かれていることから、迷うことなくこの作品を選びました。
豊田 康晴(香川県)
(学)太田百華幼稚園 年中
水中メガネで川の中をのぞいたら、おさかなを発見。そうっとつかまえようとしたけど、にげられました。たのしかったです。
私どもは、子どもたちに自然体験活動をしてもらうことが目的の一つであるため、水辺で楽しい体験をしている作品を候補としました。その中でこの作品は、とっても子どもらしい構図で描かれているとともに、魚を捕まえることができなかったという可愛らしいエピソードにも惹かれ選ばせていただきました。
松田 音々愛(宮崎県)
杉の子認定こども園 年長
大きな岩からお兄ちゃん達はジャンプして泳いでいたよ。私は浮き輪で波にユラユラ揺られていた。先生、波って動くんだよ、すごいね。知ってる?
当協会は大人に向けた活動が多いのですが、今後は子どもたちも喜ぶ海洋レジャーが盛んになってほしいと考えています。この作品は、おじいちゃんとおばあちゃんの所へ行って海で遊んだ時の作品ですが、その時の思い出が素直に描かれたすばらしい作品であり、これから先、もっと海を好きになってほしいと思い選びました。
小谷 優維(徳島県)
上板町立神宅小学校 5年生
釣り活動をしました。スタッフのお兄さんに、おきあみのつけ方を教えてもらい、初めて1人で魚をつりました。お姉ちゃんにつった魚の数では負けてくやしかったけど、初めてつれた時はドキドキワクワクしました。またつりに行きたいです。
これは初めての釣りで魚を釣り上げた時の作品ですが、その時の感動がよく表現されています。また少女の喜ぶ姿が釣りの指導スタッフにも伝わり、まさに感動は周りの人の感情をも動かす原動力であるように感じました。さらに“また釣りがしたい”という応募時のコメントを拝見し、今後も水辺の遊びやスポーツを楽しんでほしいという期待も込めて選びました。
林 愛珠(鹿児島県)
瀬戸内町立阿木名小学校 5年生
かけろま島をドライブしていたときに見つけたてんぼう台から見た景色です。ぱっと明るく光っていたのできれいだと思いました。
ここで描かれている加計呂麻島(カケロマ島)には、私も行ったことがあるのですが、この絵に描かれているような海の青さや大地の緑がすばらしい場所です。島の風景がしっかりと伝わってくるとても素敵な作品であり、同時にこうした青い海がいつまでも残ってほしいという願いも込めて選びました。
牧迫 貫汰(東京都)
江東区立第四大島小学校 6年生
おじいちゃんと一緒にライトでカニを探している時の海の中の絵です。ライトを照らし色々な所を探し、見つけるとすごくうれしい気持ち。
カニをよく観察しとても丁寧に描かれているなとびっくりしました。じっくり見ていくと、カニの体を構成するパーツにはこんな形があり、こんな色をしているんだなど、さまざまなことを気づかせてくれます。またカニを探す体験から、生き物への興味が育ち、発見や学びが得られていると感じさせてくれる作品だと思い選びました。
石手 孝樹(愛媛県)
愛光幼稚舎 年長
大きなフェリーを見て、コロナがなければ幼稚舎の友だちと九州旅行に行けたのにと思ったけれど、大きなフェリーをみているとワクワクした気持ちになりました。
コロナウィルスのため、幼稚園の九州への修学旅行が中止となってしまい、残念でしたね。しかし、思い直して、大きなフェリーを見ていたら、だんだん落ち着いてきて、ワクワクした気持ちになったそうですね。元気を出して頑張れば、チャンスはいくらでもあると気持ちを切り替えたのはよかったですね。
渡辺 紫乃(愛知県)
知立市立上重原保育園 年中
おじいちゃんが大きなヒラメを釣ってきたよ。ヒラメのおくちにはギザギザの歯がいっぱいあってこわかった。
おじいちゃんが90センチを超える大きな「ひらめ」を釣ってきたそうですね。おそるおそる口の中をのぞいたら、ギザギザの歯がぎっしりあって、怖かったそうです。細く尖った鋭い歯がよく表現されています。また、外側の肌の凹凸や色の感じがよく表現されています。これからもよく観察しましょう。
寺園 歩美(広島県)
八本松みづき認定こども園 年少
浮き輪に乗ってプカプカ浮かんでいます。とても楽しかったです。
夏休みに海水浴に行ったとき、浮き輪に乗って遊んだことが忘れられず、とても楽しかったそうですね。浮き輪にすっぽりはまって遊んでいる様子が楽しそうに描かれています。ご家族の皆さんと一緒に遊ぶことができてよかったですね。これかもら楽しい思い出をたくさん絵にしてみましょうね。
内野 隼和(神奈川県)
海老名市立杉本小学校 3年生
海や船がすきで元気よくおよいでいるトビウオをかきました。
漁船がトビウオの漁をしている光景の絵ですね。トビウオが跳ねたり、舞い上がったりしており、迫力のある楽しい絵です。漁船も漁師さんもよく描けています。トビウオは海面すれすれを泳ぎ、舞い上がるときは尾びれで水面をたたいて飛び立ちます。漁場は主として南日本が多いようです。
山本 華子(徳島県)
阿波市立久勝小学校 1年生
きれいな海ときれいなお魚さんや鳥さんたちがいてかぞくもみんな笑っていて、私もとてもうれしい気持ちになりました。
以前ご家族で沖縄に行かれたときの思い出を絵にしたそうですね。その折り、海に入ったら、いろいろなきれいな魚がいて、楽しかったようですね。また、空にはいろいろな鳥が飛んでおり、海と空の生き物たちと楽しんだ様子がよく描けています。忘れられない思い出になっていいですね。楽しい思い出を絵に描いてみましょう。
伊藤 詩(東京都)
立川市立松中小学校 1年生
去年、家族でうみにいってとても楽しかったので今度は、うみで大きな花火をみてみたいです。
画面いっぱいに花火が描かれています。色がとてもきれいで、水に映った色もていねいに描かれていて、楽しい絵になっています。花火は遠くからでも見えるように、夜空に高く上げますので、高さに気をつけて描きましょう。そうすると、もっと迫力のある絵になります。海か大きな川での花火が見られるといいですね。
伊藤 佑斗(広島県)
三次市立十日市小学校 5年生
鳴戸の渦潮を家族で観に行きました。大迫力で吸い込まれそうで目がグルグルしました。今年は弟が生まれたので来年一緒に行きたいです。
家族で旅行した折り、観光船で鳴門の渦潮を見学したら、グルグルと目の回るような感じがしたので、これを絵にしようと挑戦したそうですね。迫力のある渦潮になっています。また、絵から飛び出してきそうなトビウオや観光船とその乗客、大鳴門橋など、しっかり観察して丁寧に描かれている傑作です。
伊藤 瑠菜(北海道)
滝川市立東小学校 4年生
海でおよげてうれしかった。ヤドカリいっぱいつかまえた。
北海道の天売島(日本海側北部)でキャンプをしたとき、海で泳ぐことができて大変うれしかったそうですね。また、海辺でヤドカリやいろいろな種類の貝を拾うことができて楽しかったそうで、その楽しい思い出がよく表現されています。近頃はあちこちにプールができて、自然の海で泳ぐことが少なくなりましたね。
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