三瀬 瑞稀(愛媛県)
夏合宿でみんなで海に行ったときの絵です。シーカヤックにかげをいれるのが大変でした。
文部科学省青少年教育課では青少年の体験活動を推進しているため、水と楽しく関わっている作品を選ぶ基準としました。その中でこの作品は、水しぶきのリアルさ、子どもの動きの躍動感が絵全体で表現され、またカヤックを心から楽しんでいる雰囲気がとても良く伝ってくることから選ばせていただきました。
作品全体に動きがあり、元気な子どもの様子がとてもよく伝わってくる作品です。技術的には波の表情がとてもすばらしく、青(寒色)と赤(暖色)の対照的に色彩のコントラストが印象的に目を引きます。そして、斜めに描かれたカヤックが力強さを与え、子どもらしい表現とともに技術的にも優れた作品となっています。
尾形 鳳椛(長崎県)
ふねがでて、みんなでおみおくりをしているところ。
この作品は、自分や船だけでなく、船を見送っている周りの人たちの表情などにもフォーカスして、作品全体が主人公として描かれていることが特徴だと思います。また、水辺の風景ということで、賑わっている港の様子、みんなが楽しんでいる様子がよく表現されていると感じました。とてもすばらしい作品だと思います。
国土交通大臣賞らしく船が力強く大きく描かれていますが、それだけではなく、それを見送る子どもたちのはつらつとした元気の良い表情が、海や船への憧れを感じさせてくれる作品です。海の青に船体の赤が強烈で、見終わった後も記憶にとどまるような強い個性を感じさせてくれます。
赤坂 知紗(宮城県)
きょねん、いそはまにいったら、いわのあいだにいろいろなものがいておもしろかった。
作品に描かれている女の子も男の子も、本当に“楽しい”という気持ちが表情に溢れ出ています。そして、魚やタコも同様に楽しそうです。人間も生き物たちも、水辺で楽しく遊ぶことができるのは良い環境が整っているからです。この子たちの次の世代、その次の世代まで、人々が楽しく、生物がイキイキと生きていける環境が続くことを願い、この作品を選びました。
水辺で遊ぶ子どもたちの姿が描かれていますが、魚やタコなどもイキイキとした表情で、そこにすばらしい環境があり、それを十分に感じ取れる作品に仕上がっています。配色でコントラストが表現されており、力強い作品に仕上げっています。
本間 暖大(静岡県)
夜明け前の稲取港の様子です。漁師がとってきた金目や伊勢海老、天草などを家族みんなで外していました。
浜のお父さんとお母さんが一緒に、黙々と作業をしている様子が、とても上手く表現されていて印象的でした。
また、はっきりと描かれたお父さんのしぶい表情から、漁業者の“誇り”が伝わってきます。この絵を見ていますと、食卓においしいお魚が並ぶのは、漁業者の皆さまが一生懸命働いているおかげだということに、改めて気付かせてくれる作品だと思い選ばせていただきました。
漁港で働く姿を描いていますが、手前に配置されたエビやカニの強い色彩と、しっかりと描かれた男性が作品自体に力強さを与えています。その対比として、男性の表情に一生懸命さがにじみ、漁師の持つ生活感が強く表現され、親しみのある作品となっています。
杉田 仁平(兵庫県)
家の近所の川に行ったときに、こんな川になっていたらいいなと思った時の絵です。
大人と子どもの作品の選び方は実際大きく異なります。しかし、私としては子どもらしいということを主体としながらも、全体構成や配色などの技術的なことも必要であると考え、たいへん迷いました。そうした中で、この作品は子どもらしさの中にも整った配色が施されており、川の表現にも十分に趣向が凝られていることから選ばせていただきました。
近所の川をのぞいて見ると、澄んだ水の中にいろいろな魚が、気持ち良さそうに泳いでいる-そんな川になったらいいな、という気持ちが伝わってくるすばらしい絵です。地域みんなで家庭排水などを流さないようにすれば魚は戻ってきます。実現するといいですね。
鈴木 香帆(神奈川県)
おとうさんとうみづりにいったえをかきました。ちいさい魚だけどとれてうれしかった。
美しい色彩や人物や魚の配置がとても良いバランスで描かれていること、また、私たちの事業協会では、ボートを使ったマリンレジャーの振興などを進めていますが、これからますます子どもたちを中心に親子で水辺に行き、ボート遊びなどのマリンレジャーを楽しんでもらいたいという願いを込めまして、この作品を選ばせていただきました。
お父さんと一緒に海釣りをしたら、いろいろな色や形の魚が釣れて、とても面白かった様子がよく描かれています。船に乗るときはかならずライフジャケットを着ましょうね。香帆さんの名前は海に縁のある素敵な名前ですね。
中村 心海(神奈川県)
パパとあそんでたらカニを見つけました。なのでかきました。
この作品を見た時に、描かれている一人一人の表情がみんな楽しそうで明るい雰囲気が伝わり、家族の暖かみが感じられました。現在は豊かな日本ですが、実は17歳以下の青少年の6人に1人が、貧困家庭で育っています。そんな中にあって、家族が水辺で楽しく遊ぶこの作品のような家庭が、日本中で広がってほしいと思い、この作品を選びました。
パパと海辺で砂遊びをしていたらカニを見つけたようですね。カニはどんな歩き方をしていたか覚えていますか?砂浜にはいろいろな生き物がいるのでよく観察しましょうね。心海さんの体の形がとてもよく描けています。
森下 るりか(兵庫県)
夏休みに家族で行った海がきれいで気持ちよくて、とっても楽しかった。
かつて日本マリーナ・ビーチ協会でも、ビーチでレジャーを楽しんでもらうための活動を行ってきましたが、近年は昔に比べると海浜で楽しむ利用者の数が減少しています。そこでこの作品のように、もう一度家族が海辺・浜辺で楽しみ、また水に親しんでいただく機会が、再び大きく広がってほしいという気持ちを込めまして、この作品を選びました。
家族で海辺へ出かけ、楽しそうに遊んでいる様子が伝わってくるいい絵です。砂浜にはカニもいますね。浮輪をつけ家族で手をつないで遊んでいれば安心です。一人だけで岸から離れると急に流されるので気をつけましょうね。
佐々木 悠人(高知県)
春野の漁港で夏休みに魚釣りをしました。一仙先生といっしょにアジを釣りました。とても楽しかったです。
この作品を選んだのはズバリ“釣り”を題材にしたものだからです。釣り好きになるそのきっかけはさまざまですが、この作品のように、多くが海辺や小川で経験した釣りを通して、自然に親しむようになります。また、この作品は竿をもつ手首の角度や日に焼けた姿などよく観察されていて、まさしく釣りの姿を表しており、私たちが発行する季刊誌の表紙にしたいくらいの作品です。
先生や友達と一緒に漁港で釣りをしている様子がしっかり描けています。みんな黒々と日に焼けているのがいいですね。漁港の岸壁などで釣りをするときは子どもたちだけでなく、かならず大人と一緒にするようにしてくださいね。
清水 結子(神奈川県)
夏休みに、那須のやなに鮎つかみをしに行きました。川の流れが速く、鮎がピチピチはねていました。
ヤマハ発動機は“Revs your Heart(レヴズ ユア ハート)”というブランドスローガンを掲げています。これは心躍る瞬間、最高の経験を、多くの人へ届けたい、という思いを込めています。この作品には、心躍る瞬間や感動が、子どもたちの表情を中心に、作品全体でとてもよく表現されており、私自身も水辺の楽しさに共感を覚えたため、選ばせていただきました。
珍しい「やな」の絵ですね。スノコにかかった落鮎がピチピチ跳ね、それを手づかみしている様子が大変よく描けています。「やな」の構造をよく観察して描いているのに感心しました。鮎が跳ねている様子もいいですね。
内野 翠(愛媛県)
ドライブの帰り、川原におりて水あそびしたら、カメやメダカがおよいでた。
画面いっぱいに大きく描いた子どもたちの元気な笑顔が素晴らしいですね。川原で水遊びをしていたらカメやメダカを見つけ、目を輝かせている様子がとてもよく描かれています。水辺にはいろいろな生き物がいるので探してみましょうね。
徳永 倖芽(徳島県)
お兄ちゃんとさかなつりをしているところ。
お兄ちゃんと一緒に魚釣りをしたとき、大きな魚が釣れて驚いているようですね。その時の様子がしっかり伝わってくるとてもいい絵です。海や川に行く時は、かならず大人と一緒に行くようにしましょうね。
玉川 雄章(大阪府)
池に虫取りに行きました。見つけたザリガニの大きさや暴れる姿にとても興奮しました。
池で見つけたザリガニは大きくて力があり、びっくりしたようですね。形や色をよく観察して描いています。このザリガニはアメリカから輸入されたものでアメリカザリガニといいます。ニホンザリガニは絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)になっています。
伊藤 勇人(広島県)
ぼくの、おじいちゃんはサザエが大好き。だから、たくさん見つけてじいちゃんに食べてもらいたいんだ。
おじいちゃんの大好きなサザエをもぐってとっているところですね。いろいろな魚やサザエをよく観察して描いている力作です。サザエの色の違いまでしっかり観察していますね。海にもぐるときはかならず大人と一緒に入りましょうね。
日下 菜那(徳島県)
この夏、小松島でひらかれるみなとまつりに行きました。夜はなん千ぱつもの花火が上がって、とてもきれいでした。
花火の描き方が面白いですね。光っている線がていねいに描かれ、とても新鮮味がある作品です。また花火を見ている子どもたちの顔も楽しいですね。花火の色の種類が広がると、もっと面白い絵になります。研究してみてください。
橋本 稜央(東京都)
大きな帆船を見ました。とても大きくて美しくてカッコ良かったです。
画面いっぱいに大きな帆船が描かれ、力強い作品になっています。セイルが黄色に塗られ、空が赤・青・紫に塗り分けられており、面白い絵になっています。日本には、新日本丸や海王丸などの帆船があり、航海の訓練に使われています。
伊藤 柚衣(東京都)
泳ぐ魚たちを見ている子供たちはいつも楽しそうです。
水槽の中を泳ぐ魚を見ている子どもたちを反対側から見ている作品ですね。目を丸くして歓声をあげている様子が伝わってくるすてきな絵です。子どもたちの表情や魚やイカがよく観察されており、特にイカがよく描けています。
細川 爽楽(鹿児島県)
夏休みに、川で目の前に大きいテナガエビがいたのでとろうとしているところをかいた。
川でテナガエビをとっているところですね。もぐっている様子や水のきれいな川底の様子がとてもよく描けています。テナガエビの形や色もいいですね。川遊びをするときは怪我をしないように大人と一緒に入りましょうね。
森本 晴菜(高知県)
桂浜のかえり車で立ちよった小さな漁港です。のどかですてきな所です。車でわずか10分の所です。
近くに漁港があっていいですね。中央の船では漁師さんが一人、網の手入れをしているようですね。漁を終えた後の静かになった漁港の様子が伝わってくるいい絵です。季節や時刻によっていろいろ変化する場面も絵にするといいですね。
伊藤 佑斗(広島県)
家族で海で遊んだよ。きれいな海の中には魚さんがいて、ぼくはともだちになりたいと思ったよ。
海の中にはいろいろな生き物がいますね。これらの生き物がていねいに描かれています。魚たちと友達になり仲良くお話しができるといいですね。これからも魚だけでなく、エビやカニ、貝なども調べると面白いと思います。
大熊 琉太郎(神奈川県)
ぼくのようちえんにいるかめにのっておさかなのいっぱいいるうみでおよいでみたいなあ。
おとぎ話の「浦島太郎」のような夢があっていいですね。カメの背中に乗って海の中を楽しく探検している様子がよく描けています。水の色がよく、海の中の感じが出ています。カメも種類が多いので調べてみましょう。
宮崎 菜々美(岡山県)
なつのあついひに、ほいくえんのともだちやせんせいといっしょに、ふかいところでさかなやかにさんをとったとこ。
元気に魚をとっている様子が描けています。顔や魚の輪郭の線が太く、力強く描かれているので絵に迫力があります。この描き方でほかの海の生き物も描いてみてください。おもしろい絵が生まれそうですね。
大塚 祥太(徳島県)
なつ休みにかぞくで、かがわけんのドルフィンセンターに行きました。イルカとおよげて楽しかったです。
ドルフィンセンターでイルカと一緒に泳いだそうで、素晴らしい経験をしましたね。その時の様子が楽しそうに描かれています。イルカはクジラの仲間で、人間と同じように空気呼吸をするやさしくて賢い動物です。
押栗 心美(高知県)
お友だちと砂遊びをしました。うめられた男の子は気持ちよさそうでした。海も砂浜もものすごく美しかった。
大勢の友達との砂遊びの感じがよく出ており、背景の景色もよく描けています。手前の砂浜がとてもきれいですね。みんなが海岸をきれいにしているので、楽しい砂遊びができますね。これからも汚さないように気を付けていきましょうね。
松本 実依(神奈川県)
海へ行ってお兄ちゃんとすなあそびをしているところ。
兄弟仲良く砂遊びをしていますね。とても楽しかった様子がよく描けており、絵を見ている方も楽しくなります。砂で作った作品を写真に撮って記録しておくといいですね。砂遊びができるよう海岸を汚さないようにしましょうね。
澤田 大雅(静岡県)
夏休みにおじいちゃんと水族館に行って、水そうの中でサメといっしょに泳いでいる人を見ておどろいた。
水族館の水槽の中の様子がていねいに描かれています。特にいろいろな魚がよく観察されているのに驚きました。大きなサメは「シロワニ」という種類で、比較的おとなしい性格のサメなので飼育員と一緒でも心配はありません。
中井 健翔(奈良県)
7月に田尻漁港で漁業体験をしました。とれた魚は、とてもおいしかったです。
近畿大学は資源を守るため「育てる漁業」を発展させることに大きな功績を収めています。素晴らしい漁業体験をした様子がしっかり描かれたいい絵です。魚のとりすぎが問題になっています。どうすればよいかみんなで考えてみましょう。
山本 直導(高知県)
漁師のおじさんが大きな魚をぶらさげて舟からおりてくる姿に感動しました。桂浜の近くの漁港です。
漁から帰って水揚げが終わり船から降りた漁師さんですね。手にカツオらしい魚を持っており、ひと仕事終えた感じが伝わってくるいい作品です。漁師さんの服装や水面、遠くの木々の緑が同じ色なので、変化をつけるともっと良くなります。
川邊 美月(熊本県)
ようちえんのみんなとかわにいったよ。カニをみつけてうれしかった。カニをさわろうとしたけど、こわかった。
幼稚園のみんなで川に行ってカニと遊んだ様子がよく描けています。楽しそうな声が聞こえてくるようです。おめかしした女の子の表情もいいですね。これからもいろいろな生き物や花など、たくさん絵に描いてみましょうね。
埜田 理仔(愛知県)
海にもぐっていろんな魚を見たよ。大きなハリセンボンがいてびっくりしたよ。
よくハリセンボンを見つけましたね。顔が面白く描かれています。ハリセンボンは浅いところに住んでいて、フグのようにふくらんで身を守りますが毒はなく食べられます。きれいな色でも背びれに毒がある魚もいますので気をつけましょうね。
諸橋 一花(神奈川県)
お友達と一緒にジャバジャバして遊んでいるところ。
友達とみんなで水をたたいて遊んでいるところのようですね。キャーキャーとにぎやかな声が聞こえてくるようで、とても楽しい絵になっています。これからもいろいろ楽しく遊んでいる様子をたくさん絵に描いてください。
瀧山 凜音(高知県)
夏休みに、先生に連れて行ってもらった鏡川でいろいろ捕まえた時の絵。
川に入っていろいろな生き物をつかまえたようですね。魚やカニだけでなく、カエルや飛んでいるトンボも描かれていて、豊な自然が感じ取れる絵になっています。つかまえた生き物はよく観察し、小さな生き物は帰る時に放してあげましょう。
竹内 悠(神奈川県)
夏休みに伊豆の海でカニとヤドカリをみつけた。岩の石のすきまにかくれていて、みつけた時はうれしかった。
新聞紙や印刷物などをちぎって貼ったものをコラージュといいます。色調いいですね。カニは「シオマネキ」かな?ヤドカリが小さくて少しかわいそうなので、カニをやや小さく、ヤドカリをやや大きくすると、バランスがもっとよくなります。
三島 一心(京都府)
日本海の夕日ヶ浦へかぞくと親せきといきました。うみにしずむ夕日を見てかんどうしたときのえをかきました。
難しい風景をよく描きました。打ち寄せる波や砂浜は難しいのですがよく描けています。夕焼けを見るのが少し遅かったようですね。今度は少し早めに見に行って、きれいに輝く空とそれが海に映った景色を描いてみてください。
北居 由鈴名(兵庫県)
夏、鹿児島湾で海洋調査船なつしまに体験乗船しました。ハイパードルフィンの操縦や深海を観察した思い出の絵。
海洋調査船に乗り、深海を観察したとのこと。すばらしい経験をしましたね。探査船を海に下ろす時の様子がしっかり描かれています。探査船は深海の生物の調査だけでなく、海底の調査による地震の予知にも活躍しています。
新美 健太郎(愛知県)
夏休みに、白川郷合掌造りを見に行って、水路を見ていた時の絵。
白川郷合掌造りを見学したとき、水路に興味があって絵に描いたのですね。水の流れがとてもよく描けています。この水路は防火と雪を溶かすため、昔の人たちが集落全体に張りめぐらせたものです。昔の人たちの知恵はすごいですね。
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