掛川 瑞生(長野県)
夏休み、家族でつりに行きました。ニジマスの力がとても強くて私とお母さんは、しりもちをついてころびました。
この作品を選んだ一番のポイントとなったのは、家族で水辺体験活動をしている姿をイキイキと描いていることです。過去5回この審査会に参加していますが、これまでは子どもの姿だけを描いた作品を選んでいました。しかし今回は家族で触れ合うことの大切さが伝わり、家族みんなで水辺を楽しんでほしいという願いを込め、この作品を選ばせていただきました。
広い水面と、魚やカエル、カニなどの生き物に囲まれ、とても楽しそうな家族の様子が、しっかりと伝わってくる作品です。また、中央の2人を中心に、生き物、水、山の配置と、水の表現方法がとてもすばらしいと感じました。
斉藤 湖瑚(青森県)
大畑漁港でオアシスのべんきょうをした時の絵です。魚やかいそうがすみやすくなるといいです。
約300点の優秀な作品の中、海底の港湾工事に着目したのがこの1点だったということ、そして作品の中には、非常に美しい海中の様子と、多様な生物が描かれ、子どもらしく清らかな心が反映されていることで本作品を選びました。また、こうした子どもの目に映る綺麗な海は、東京オリンピックを控えた今、これから次世代に私たちが残していかなくてはならない水辺づくりのお手本になるものと思います。本当にすばらしい作品をありがとうございました。
工事をしている様子がユーモラスであり、周りを泳いでいる魚たちも丁寧な仕上げで、海中の表現がとても上手に描かれています。国土交通大臣賞としてぴったりな作品ではあるのですが、それ以上に着眼点のユニークさがポイントになっています。
竹見 咲紀(神奈川県)
海岸清掃をした時に、海ガメがクラゲと間違えてビニール袋を誤飲して死んでしまうと教わりました。海ガメを守りたいです。
今回初めて参加させていただきましたが、レベルの高さに驚きました。鮮やかな色のウミガメが目を引きましたので、この作品を選びました。また、この絵を描いたきっかけが、海浜清掃でウミガメがゴミの被害を受けていることを知り、ウミガメの事、漂着ゴミのことを調べたことに感心しました。実際、海のゴミは問題になっており、魚や鳥も被害に あっています。こうした状況を何とかしたいという思いが感じられる作品であり、皆さんにも関心をもっていただけたらと思います。
ダイナミックな構図と、ウミガメの表情が印象的です。さらに水中の泡の表現方法や、白、黒、黄という反対色を上手く、大胆に使うことでの力強さも魅力です。また、環境を大切にしたいという気持ちが伝わってくるという点もすばらしいことだと思います。
吉岡 楓矢(兵庫県)
浜へ行くと網を修繕している人を見た。目に見えない仕事も大変だなぁと思いました。
漁業関係の作品を選ぼうと考えていました。魚を捕っているものや漁船の側でのお仕事を描いた作品は多く見られたのですが、この作品は、漁具を繕うという地味でありながら非常に大変な作業を題材としています。子どもたちがこうした部分を見てくれていることをうれしく感じるとともに、作品としても、色使いや構図などがすばらしいと思い選びました。
浜辺で網を繕う人の表情が上手く捉えられ、全体的に和やかな色彩が使われていることで、独特の味わいが作り出されています。さらにそれが、登場人物の一生懸命さや大変さなど、さまざまな情景を生み出すことにつながっています。
武 周吾(徳島県)
近くの公園にカニがいたのでカニをつかまえてあそびました。
これまでは日本が海洋国であることを考え、海で働く人を描いた作品を選んできました。しかし今回は、水辺の体験に重きを置き、子どもがカニを持っている様子を描いたこの作品を選びました。300点から1点を選ぶのはとても難しかったのですが、主題となるカニを力強く大きく描き、とてもダイナミックな構成が、まさに体験したからこその表現であり、また子どもらしさが強くにじみ出ていることで選びました。
初めて大きなカニを捕まえたので、その時の気持ちが素直に表現されています。カニの甲羅の色の変化や凹凸をよく観察し、しっかり丁寧に描けています。今度描くときは目の周りのトゲやハサミを描くともっと生き生きしてきます。
二宮 広樹(兵庫県)
家族で船に乗り海釣りをしました。生まれて初めての釣りで大きながしらが釣れて「釣れたー」と大声で叫びました。
近年当協会では、さまざまなイベントを行っていますが、ボートを使ったルアーフィッシングの大会、特に家族で参加できる大会に力を入れています。子どもたちが成長し、海へいき、船に乗るようになるには、子どもの頃の原体験がポイントだと考えていますが、この作品は、釣りで得た感動が素直に表現されており、まさに私たちの理想を表現しているということで選ばせていただきました。
初めての海釣りで大きな魚を釣り上げましたね。さぞ興奮して大きな声で叫んだことでしょう。その時の感動が伝わってきます。魚もピチピチはねているようです。色がにぎやかすぎるところがあるので、整理するともっとよくなります。
大久保 恵理佳(栃木県)
わたしは、ウグイが好きです。なぜなら全体がきれいだからです。ウグイが住めるような川にしたいです。
現在UNESCOでは、世界遺産関連の活動を積極的に展開していますが、日本ユネスコ協会連盟では、 未来遺産運動というものを行っています。これは、日本のさまざまな原風景を残す 活動をサポートするものですが、この作品を見たときに、美しい自然を、美しい心で 表現しており、日本らしさが良く伝わってくるということで、我々の活動趣旨と良く 合っていることから選出しました。
きれいな澄んだ川にウグイが群れを作って楽しそうに泳いでいる様子がとても美しく描かれています。ウグイや水草の色もきれいです。自然をきれいに保つことは大切なことですね。澄んだ水の流れの描き方を工夫してみてください。
落合 明純(神奈川県)
工夫したところは、波をほんとうの波みたいに書いた所と色の使い方と人の顔の表情に注意して書いた所です。
過去は、協会名の通り、マリーナや砂浜で子どもたちが遊んでいる作品を選んできました。しかし今回は、従来のようなシーンではなく、白波の立つ波打ち際でにこやかに泳いでいるこの作品に目が止まりました。そこで、マリーナや砂浜だけでなく、このような形で、子どもたちが水に親近感を持って楽しく遊んで欲しいという思いを込めて選びました。
楽しそうな水遊びの風景ですね。笑顔がとてもよく、笑い声が聞こえてくるようです。波もよく描けており、しぶきが飛んできそうです。ばた足をしているようですが手と砂のつながりがはっきりするともっとよくなります。
小原 一敬(鹿児島県)
夏休みぼうのつの海のていぼうで魚つりをした。
我々は船の上はもちろん、岸壁などの水辺でも安全のためライフジャケットを着用してもらえるよう啓発しています。この作品はしっかりとライフジャケットを着て、大きな魚を釣っている姿が描かれていますが、当協会の考えを見事に表現してくれているということがポイントとなり選びました。
堤防で大きな魚を釣り上げた様子が大変よく描けています。クーラーボックスの中にも獲物が見えます。堤防からの釣りでもライフジャケットをしっかり着ていますね。堤防を越える波が来ることがあり、とても大切なことです。
寺西 宰(鳥取県)
川遊びをしていたら、きれいな水草があったので、引っこぬいて頭にのっけたら、めちゃくちゃかっこよかった。
当社の企業理念が感動創造企業ということもあり、毎回、感動のシーンを子どもらしく表現できているかという視点で選考しています。この作品には、たくさんの仲間が一緒になって川遊びを楽しんでいる様子がいきいきと表現されており、まさに感動体験そのものが描かれていることから選びました。
水遊びの中で思いついたことでしょうが、細い葉の梅花藻(バイカモ)のような水草でしょう。子どもたちの表情が生き生きとして、みんな仲良く遊んでいる様子がよく描けています。水の中にいることがもう少し説明できるとよくなります。
伊藤 勇人(広島県)
水族館で大きなカニさんみーつけた。チョキチョキなに切るの?ぼくは、折り紙切って遊ぶよ。
水族館で見た大きなカニが力強く生き生きと描けています。タカアシガニのようですね。カニや魚たちと一緒に泳ぎながらお話ができると、きっと楽しいでしょうね。カニはどうやって食べ物を探しているか調べてみましょう。
日下 菜那(徳島県)
おとうさんとおかあさんとわたしでふねにのったときにせとないかいでりょうしさんがさかなとりをしていました。
瀬戸内海で見た漁師さんたちの仕事をよく見て描いていますね。網にかかった魚をあげている様子が丁寧に、そしてきれいに描かれています。私たちが食べている魚は、漁師さんたちが一生懸命働いて獲っていることが分かりましたね。
田代 瑛大(栃木県)
海の底には、たくさんの魚が住んでいてすごいな。色んな種類の魚が仲良くくらしていて、まるでマンションだ。
海の中のいろいろな魚が面白く描かれていて大変楽しい絵です。明るく浅い所から暗くて深い所まで魚の種類によって住む所が違い、ちょうどマンションのようですね。よく気がつきました。場所による魚の種類が分かるといいですね。
鎌田 稔子(徳島県)
ひらめや、かにや、かめや、いかをみたところをかきました。
海に住む魚やカニなどの生き物がのびのびと描かれていて大変楽しい絵です。特にヒラメやカメは特徴を良くつかんでいます。子ども達の表情もいいですね。これからも他のいろいろな魚たちや貝などたくさん描いてください。
谷口 智哉(静岡県)
水族館で魚やサンゴをいっぱい見てこの絵を書きました。ぼくが海に入れたら魚がたくさんきてほしいな。
水族館で見たきれいな魚やサンゴを、いつか自分も海にもぐってきれいな自然の海を見てみたいという思いが伝わってきます。いつか必ずチャンスがありますから魚の種類やサンゴなどを勉強しておくと魚もきっと集まってくれると思いますよ。
千葉 丈寛(東京都)
夏休みに川でウグイとカジカをつかまえました。アミにひっかかった時はドキドキワクワクしました。
夏休みの川遊びでウグイとカジカを網ですくった時の感動が伝わってくる楽しい絵です。ウグイもカジカもよく観察して描かれています。川遊びは面白いけれど夢中になっていると日が暮れるのが分からなくなってしまうので気をつけましょうね。
平野 匠之助(高知県)
日のしずむころきれいな夕日の海辺で漁師がアミをなげていました。
夕日が海を赤く染めるころの投網を描いた迫力のある絵ですね。太陽が力強く描かれています。網の中にはたくさんの魚がとれていますね。海が滝のように見えるのでよく観察してみましょう。明るい太陽も絵具の色を工夫してみましょう。
福留 明日香(高知県)
漁師さんが、漁で使った網を片付けていました。どろめをたくさんとった後も大切な仕事がありました。
漁から帰った後も網の手入れや次の漁の準備など大切な仕事が沢山ありますね。この仕事に関心をもって絵を描いたのはとてもすばらしいことです。網を整理している漁師さんの姿がとてもよく、漁船もていねいによく描けています。
矢部 優花(徳島県)
わたしと弟がいっしょにかにを見つけたところです。ほかにも貝ややどかりも見つけました。楽しかったです。
弟さんと一緒に砂浜で遊んでいる様子が大変よく描けています。子ども達の動きや表情がいいですね。カニを見つけた時の歓声が聞こえてくるようです。砂浜なので地面は砂の色にするともっとよくなります。
小川 翔(福岡県)
シャチを見ていたら一緒に泳ぎたくなりました。
画面いっぱいに大きなシャチが描かれています。シャチの特徴をとらえてよく描けています。シャチはどこで見たのかな?水族館のシャチは人間になれているけれど自然のシャチはアザラシを食べたりクジラも襲うあばれんぼうです。
菊池 優里菜(栃木県)
海できれいな貝がらひろったよ。わたしだけの宝物。海の水は塩の味がしてびっくりしたけど楽しかったです。
海できれいな貝殻を見つけて飛び上がって喜んでいる様子がしっかり描けています。この絵を見ている方もうれしくなってくるような素敵な笑顔ですね。宝物の貝殻だから大切にしてね。これからもきれいな貝殻を見つけましょうね。
住田 清良(奈良県)
幼稚園のおとまり保育で行った三重の海で、すもう大会をしたよ。5人に勝って清良が優勝したんだ。
海辺で行われた保育園の相撲大会で優勝したそうですね。おめでとう!どちらの子が清良くんかわからないけど二人とも力いっぱい相撲をとっている所がよく描けています。将来はお相撲さんになるのかな?期待していますよ!
鈴木 梨夏子(東京都)
海の風や波が好きです。潮のかおりも大好きです。
晴天の大海原、大きな波のうねり、カモメがゆうゆうと飛び交い、波間に海ガメが姿を見せ、その横をヨットが走っています。そう考えると潮の香りがしてくるようですね。よく描けています。これからも海の絵をたくさん描いてください。
蛭田 康太郎(神奈川県)
ぼくが三浦海岸でおよいだときに見た海の中です。きれいでした。
素晴らしい経験をしましたね。いろいろな魚や海藻などがあって、さぞきれいだったことでしょう。その様子がよく描けています。海の中には危険がいっぱいあるので、もぐる時はかならず大人と一緒にもぐるようにしましょうね。
ファンドリッチ グレース幸(東京都)
夏休みに、富士山の近くの西湖で初めてつりに挑戦。ママと一緒にブラックバスをねらいました。
富士五湖のひとつ西湖(さいこ)で初めて釣りを経験したそうですね。とてもしっかりとした絵です。特に水がよく描けています。明るい空の反射がきれいに表現されています。これからも色々な経験を絵にしてください。
青嶌 哲也(静岡県)
この絵の後にいる小さな赤い魚をがんばりました。小さな魚はペンでいっこずつ書きました。
大きなジンベイザメやいろいろな魚やサンゴなどがしっかり観察されており、特にイカの下に見える赤い帯状のものは小魚の群れで、一つ一つが丁寧に描かれています。色も大変よく力作ですね。これからも魚をよく観察して絵にしてください。
斎藤 愛(高知県)
高知市の隣町の赤岡漁港の様子を描きました。私も家族も新鮮で、つるっとした食感のどろめが大好物です。
近くの漁港でこれからドロメ漁に出る様子を描いたものですね。ドロメを入れるカゴがたくさん積まれ、いよいよ出発する様子が丁寧にしっかり描けています。漁師さんたちの様子もよく描けています。大漁になるといいですね。
辻 大輝(和歌山県)
魚だけでなく、海そのものが生きているように絵をかきました。
海には魚のほかに色々な貝やサンゴの仲間、さらに海草などの植物も住んでいますね。海は生き物の楽園のようだ-そんな気持ちが伝わってくる絵です。これからも海の生き物たちをよく観察して絵にしてください。
大村 麻緒(香川県)
川に遊びに行ったら、ざりがにがおった。捕まえたらたまごがいっぱいだった。
ザリガニを捕まえたらお腹にたくさんの卵を抱えていたのを見て、さぞ感動したことでしょう。その様子が生き生きと描けています。ザリガニの形が面白く、色がとてもきれいです。また動きがあって素敵な絵になっています。
徳永 煌輝(徳島県)
園外あそびで川に行った時、たくさん小魚をみつけ、つかまえようとしているところを描きました。
保育園で川遊びに行った時の絵ですね。魚を捕まえようとしていますが、小さいのでなかなか捕まえることがむずかしい様子がよく出ています。友達と仲良く楽しい経験をしたことでしょう。これからも楽しい遊びを絵にしてください。
菅野 雅人(山形県)
赤くてきれいなカサゴがいっぱいいたよ!
たくさんのカサゴをどこで見たのかな?きれいな赤い色をしたカサゴがたくさん泳いでいる様子がよく描けています。カサゴはおいしい魚だけれどヒレに毒のトゲがあるから触らないように気をつけてくださいね。
東 俊輝(高知県)
赤岡の漁港へ見学に行きました。ドロメは、宝石のようにすき通ったきれいな小さな魚です。ぼくは大好きです。
漁港へ見学へ行った時、ドロメの水揚げを見て感動した気持ちを絵にしたものですね。その時の様子がよく伝わってきます。とてもていねいに描かれており、漁師さんの服装やドロメの透き通った色がよく描けています。
石川 由依(東京都)
南の海の魚はとても色があざやかです。いつか行ってもぐって見たいと思います。
沖縄などの南の海には鮮やかな色の魚がたくさん住んでいますね。特にサンゴ礁の海はきれいです。そんな様子がまとめられ、楽しい絵になっています。そのうち経験をするチャンスがきっとあるので、魚の種類や特徴を調べておきましょう。
神山 遼(奈良県)
広島県の宮島へ行きました。竜頭船もみじに乗り、厳島神社の大鳥居に近づきました。
とてもいい経験をしましたね。船に乗っている人たちが楽しそうですね。船の上の竜もよく描けています。厳島神社のシンボルの赤い大鳥居がしっかり描けています。鳥居の赤が水へ反射していますが、もう少し強くするともっとよくなります。
手塚 悟(神奈川県)
夏、水難救助訓練を見学した時、ヘリコプターの音や人を救助する姿はすごいなぁ、かっこいいなぁと思った。
ヘリコプターをよく観察して描いていますね。ローターの回転やその風によってできる海面の波も感じがよく出ているいい絵です。大変危険な仕事ながら遭難者を救助する人たちがいることを考え、安全に注意して海を楽しみましょうね。
藤原 大輔(兵庫県)
シュノーケルをしていると、アジのむれに出会いました。たくさんいたのでびっくりしました。
きれいな海の中で色とりどりの魚を見ているうちにアジの群れに出会い、感動している様子が丁寧に描かれています。魚たちや澄んだ水の色がとてもきれいですね。魚たちが安心して住めるよう、海を汚さないようにしていきたいですね。
前之園 雄人(鹿児島県)
鹿児島の港から桜島を見ていたらちょうど高速船がとおってその風景がとてもきれいで心に残っています。
高速船の形をしっかりとらえて描かれたとてもいい絵です。水中翼船のようですね。水を勢いよく切って走る音が聞こえてくるようです。後ろに見える桜島には雲がかかっています。山の形や色がよく観察されて描かれています。
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