チャレンジの軌跡

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2019年6月4日

森嶋琢真氏(スポーツチャレンジ助成第12期生)の研究論文が、「Scandinavian Journal of Medicine and Science in Sports」に原著論文として掲載されました

スポーツチャレンジ助成第12期生の森嶋琢真氏が取り組まれた研究「Short‐term cycling restores endothelial dysfunction after resistance exercise」が「Scandinavian Journal of Medicine and Science in Sports」に原著論文として掲載されました。

掲載誌名 Scandinavian Journal of Medicine and Science in Sports Short‐term cycling restores endothelial dysfunction after resistance exercise
題名 Short‐term cycling restores endothelial dysfunction after resistance exercise
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著者 Takuma Morishima, Motoyuki Iemitsu, Eisuke Ochi
論文題名の和訳

短時間のサイクリングはレジスタンス運動後における血管内皮機能の低下を回復させる


英文抄録の要約(和訳)

背景および目的:レジスタンス運動は血管内皮機能を低下させる。したがって、レジスタンス運動後における血管内皮機能の低下を回復させる効果的な方法の開発が重要である。そこで本研究では、「レジスタンス運動後における血管内皮機能の低下は低〜中強度のサイクリングによって回復する」という仮説を検証した。

方法:17名の健康な男性を対象者とし、(1)レジスタンス運動のみを行う条件(R条件)、(2)レジスタンス運動後にサイクリングを行う条件(R + C条件)を設け異なる日に実施した。ベースラインでの上腕動脈の血流依存性血管拡張反応(Flow-mediated dilation: FMD)の測定後、対象者はレジスタンス運動を実施した。両条件において、レジスタンス運動後、対象者はFMD測定のために仰臥位で安静を維持した(直後のFMD測定)。R条件では、この仰臥位を60分間にわたって続けた。一方で、R + C条件では直後のFMD測定後、10分間のサイクリング運動を行った。サイクリング後、対象者は再び仰臥位になった。その後、両条件でレジスタンス運動30分後および60分後にFMDを測定した。

結果:R条件では、レジスタンス運動後における血流量およびShear rate(血管内におけるずり応力を反映)の増加は60分間の仰臥位安静ののちに消失した。一方で、R + C条件ではサイクリングによって血流量およびShear rateの上昇は維持された。両条件とも、レジスタンス運動直後において上腕動脈のFMDは有意に低下した。この低下はR条件では60分間続いた。しかし、R + C条件ではその後のサイクリングによってFMDが有意に回復した。

結論:上述の結果から、レジスタンス運動後における血管内皮機能の低下は低〜中強度のサイクリングによって回復することが明らかになった。


関連論文
掲載誌名 European Journal of Applied Physiology
題名 Prior cycling exercise does not prevent endothelial dysfunction after resistance exercise
論文のPDFデータをダウンロード
著者 Takuma Morishima, Masahira Toyoda, Eisuke Ochi
論文題名の和訳

事前のサイクリングはレジスタンス運動後における血管内皮機能の低下を予防しない


英文抄録の要約(和訳)

背景および目的:レジスタンス運動は血管内皮機能を低下させる。したがって、レジスタンス運動による血管内皮機能の低下を予防する方法の開発が重要である。そこで本研究では、「事前のサイクリングはレジスタンス運動後における血管内皮機能の低下を予防する」という仮説を検証した。

方法:12名の健康な男性を対象者とし、(1)レジスタンス運動のみを行う条件(R条件)、(2)レジスタンス運動前にサイクリングを行う条件(C + R 条件)を設け異なる日に実施した。ベースラインでの上腕動脈の血流依存性血管拡張反応(Flow-mediated dilation: FMD)の測定後、R条件では45分間仰臥位での安静を、C + R 条件では45分間のサイクリング運動を実施した。45分間の安静またはサイクリング運動後、対象者はレジスタンス運動を実施した。その後、両条件で対象者は仰臥位で安静となり、レジスタンス運動直後、30分後および60分後にFMDを測定した。

結果:上腕動脈におけるFMDの応答について、両条件間に有意な交互作用は認めれられなかった。両条件でレジスタンス運動後にFMDが低下し、R条件ではレジスタンス運動30分後および60分後にベースラインに比較してFMDの有意な低下が認められた。

結論:上述の結果から、事前のサイクリングはレジスタンス運動後における血管内皮機能の低下を予防しないことが明らかになった。

森嶋琢真氏(第12期生)の詳しいプロフィールを見る

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