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心からサッカーが好きだから。レフェリーでトップを目指す


レフェリーカレッジ 9名/代表者:聳城 巧

氏名 レフェリーカレッジ 9名/代表者:聳城 巧
競技名 サッカー/審判

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心からサッカーが好きだから。レフェリーでトップを目指す
~夢はW杯。そして日本人が成し遂げていない決勝の主審を務めること~

92年にJリーグが誕生して以来、サッカー人口は飛躍的に増加した。06年のデータでは、JFA登録選手数は約88万人、レフェリーは約18万人という規模になっている。比率としては妥当のようにも見えるが、日本のレフェリーには4級から1級までの資格があるということを見逃してはいけない。現在J リーグのピッチに立てる1級審判の数は120名程度。その中でスペシャルレフェリー(SR)と呼ばれるプロ審判員はわずかに6名しかいないのである。レ フェリーが背負っているものの大きさがわかるとともに、プロへの道は選手と同等、もしくはそれ以上に険しいということもよくわかる。

このレフェリーという道に人生を懸け、上を目指している人たちがいる。それが「レフェリーカレッジ」に通う若手レフェリーたちだ。このカレッジでは、 2級審判員の資格を取得している受講生が夢に向かってチャレンジを続けている。現在このカレッジに通っているのは総勢でも9名。全国から選ばれた精鋭なのである。

「やっぱり夢はW杯。そして日本人では誰も成し遂げていない決勝の主審を務めること」。レフェリーカレッジの第4期生(聳城(たかぎ)さん、塚田さん、 山本さん、湯尾さん)は口をそろえた。もちろん、夢の実現まで長く険しい道が待っているのは事実で、まずは1級の試験に合格することが彼らのもっとも近い目標。そのために年間20回の定期講習や、全国各地で行われる大会での実技研修などに励んでいる。

「ファールを抑止するというのももちろんですが、“目立たないレフェリー”がいいレフェリーだと思っています」。彼らは理想のレフェリー像についてそう 語った。「観戦していて純粋にそのゲームがおもしろいと感じるときは、それほどレフェリーが目立っていないんです。選手が自然にプレーできているとき は、レフェリーもいいコントロールができていると思います」。試合でスポットライトを浴びるのは選手たちだが、その影にはレフェリーのコントロールがある。そこに誇りを見出しているという。

試合をコントロールするためには、選手に負けない体力、ブレない判断力はもちろん、人間的な“威厳”も不可欠になってくる。これはやはり、試合以外で の生活からにじみ出てくるものがあるといい、レフェリーを志してから普段の生活も変わったという。「他の人から後ろ指を指されるようなことをする人間が プレイヤーをコントロールできるわけがありません。普段の生活から人間的に成長する、ということも心がけています」。


現在、第4期生の全員が仕事やアルバイトをしながら受講している状態。周囲の理解ももちろん必要だが、とにかくサッカーを愛していなければ邁進できない夢なのである。レフェリーカレッジ自体、発足したのは04年のこと。走り出したばかりの彼らは、自分たちの夢だけではなく「日本サッカーの未来」もまた、担っているのかもしれない。