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自分の経験が人に勇気を与えられる。チアリーダーとして最高の喜びです


小島 智子

氏名 小島 智子
競技名 チアリーディング/選手

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自分の経験が人に勇気を与えられる。チアリーダーとして最高の喜びです
~日本人初、5年連続NFL合格。すべての人に送り続けるエール~

主にアメリカンフットボールなどの試合で活躍するチアリーダー。選手たちの応援だけでなく、「見る者に感動を与えるエンターテイメント」という側面も持ち合わせたこの競技は「チアリーディング」と呼ばれる立派なスポーツでもある。トップレベルで活躍できるのは、厳しいオーディションに合格した一握りの選手だけ。

このチアリーディングの世界において最高峰と言われているのが、アメリカのNFL(アメリカンフットボールのプロリーグ)。世界中のチアリーダーたちのあこがれの的であり、社会的にも尊敬され、選ばれることは大変な名誉。そんなNFLチアリーダーとして活躍している日本人がいることを知っているだろうか。小島智子さんはフロリダ州のチーム「タンパベイ バッカニアーズ」に所属し、しかも日本人としては初という5年目のシーズンを迎えている。

高校生のときにホームステイしていたアメリカでチアリーディングと出会い、魅了された。大学、社会人とチアリーディングを続け、はっきりと夢に向かう決意をしたのは2002年のことだという。日本で初めてNFLのオーディションが開催され、日本代表の4名に選ばれた。

「結果は不合格でしたが、雲の上の存在だと思っていたNFLチアリーダーが、もう少し頑張れば夢がかなうのでは、と思った瞬間でした」


その後、小島さんは単身渡米。言葉や文化、さらには複雑な移民法などとも格闘しつつ、オーディションに挑戦したという。頼れる人は誰一人いない状況だったが、一つの言葉が小島さんの原動力となった。「If at first you don’t succeed,try,try again(初めは成功しなくても、何度でも挑戦しよう)」。これは、現在小島さんが所属するチーム「タンパベイ バッカニアーズ」のホームページで見つけた格言だったという。「国も言葉も越え、会ったこともない女の子をこれだけ応援できるチアリーダーってすごいな。私もそのチームの一員になりたい!」。アメリカで生きていく不安に翻弄され、それでも挑んできたチャレンジは、現在大きな花を咲かせている。しかし小島さんには、さらなる夢があるのだ。

「アメリカのチアリーダーは試合の応援のほか、小児病院や学校を訪問したりというボランティアを数多く行なっています。そういった活動を通じて、アメリカではチアリーダーがいかに女性のロールモデル(手本、見本)となっているかを知りました。そしてもう一つ、子供達に自分の経験を話すことで希望を与えることができるということも。自分の経験が人に勇気を与え、応援になる…。それはチアリーダーとして最高の喜びでした。

たとえ現役を引退した後も、一生、心はチアリーダーでいたい。子供達に、夢を追いかけることの大切さ、信じることの大切さ、自分が学んだことを伝えたいと思っています。アメリカの教育現場にしっかりと取り入れられたチアリーディングの現状を学び、日本に持って帰りたい。“ロールモデル”として、日本の教育現場で子供達の育成にチャレンジしたいんです」

一つかなえた夢が、あらたな夢につながる。すでに多くの人の羨望と尊敬を集める小島さんもまた、いまだ夢の途中なのである。