活動レポート

大いに学び、大いに楽しんだ3日間 「伊豆大島外洋帆走訓練」

レポート:箱守康之(校長)

2013.8.23〜25

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コーチの指導やサポートを受けながら、クルーザーを操り伊豆大島をめざすスクール生たち

コーチの指導やサポートを受けながら、クルーザーを操り伊豆大島をめざすスクール生たち

ジュニアヨットスクール葉山では、2013年8月23日から25日までの3日間、恒例となった大島外洋帆走訓練を実施しました。この外洋帆走訓練は、大型クルーザーでの長距離航海を通じて海の壮大さを体験するとともに、自然に対する理解を深め、また各自の役割を果たしながら目標を成し遂げるそのプロセスの体験を主な目的としています。4年目を迎え、過去に参加したことのある上級生は、下級生に対してウインチやウインチハンドルの使い方、シートの引き方を指導する場面も見られ、経験を積むことで自信もついてきたようです。

参加したスクール生は、小学3年生から高校1年生までの18名。「Fuchur(フッフール)Ⅱ号」と「Adonis(アドニス)号」の2隻のセーリングクルーザーに分乗し、葉山(神奈川県)から相模湾に浮かぶ伊豆大島(東京都)間、往復約52海里(96km)のクルージングを体験しました。

また、大島滞在中には地元のネイチャーガイドやインストラクターの指導のもと、三原山火口へのトレッキングやシュノーケリングなどで、大島の自然を大いに楽しみました。

水辺の安全講習会を革切りに、浜名湖夏季合宿、そして今回の大島外洋帆走訓練と続いた夏休みの活動を通して、スクール生たちは自助・協力の大切さや、自主・自立、仲間意識やリーダーシップなどを学び、また一回りたくましい成長を見せてくれました。


それぞれの役割をこなし出港後まもなくメインセールをアップ

大島の島影が見え始めて一安心。往路は約5時間の航海


夜のミーティングでは翌日の自然体験についてレクチャー

富士山の雄姿も臨んだ標高754mの三原山へのトレッキング


活火山のメカニズムなどについて説明を受けるスクール生

シュノーケリングでは多くの海洋生物たちと出会った


より水に親しむため、飛び込み台を使って楽しくダイブ

バーベキューでは子どもたちが調理。大人たちに振る舞った


初参加の下級生たちは、海図の読み方や使い方も学んだ

帰港後は役割を分担し、艇の解装や清掃作業を行った


参加者の感想

《クラブ生》川原万由子さん(高1)

「昨年は中学の部活の都合で参加できなかったのですが、3回目となった今年は最上級生として、また唯一の高校生として参加しました。スクールが私に求めるリーダーとして役割はもちろん理解していますが、それよりも、私自身、楽しいから参加してきたという面が強いです。今年は天体観測を楽しみにしてきました。残念ながら天気が悪く中止になりましたが、三原山の火口の見学やシュノーケリングはとても楽しかったですね。一人っ子なので、宿で小学生の女の子と二人で過ごしたことも楽しい体験でした。下級生たちに対してはもっと大きな声を出して指示など出せれば良かったのですが、男子はなかなか言うことを聞かないので大変です。残念だったのは雨が降ったり、風がなかったり、実際にいいセーリングができなかったこと。初めて参加した小学生が多かったことだし、気持ちのいい海で楽しいセーリングの時間をもっと体験させてあげたかったです」

《協力艇オーナー》加藤幸男さん

「このクルージングがはじまってから4回ともすべて参加してきました。最初は自分の息子がスクール生だったというのが大きなきっかけですが、2回目以降はセーリングをスクールやディンギーだけの体験で終わって欲しくない、セーリングクルーザーの魅力も知って、将来もセーリングを続けて欲しいという願いがあって協力してきました。クルーザーは一人ひとりに役割があり、誰かがそれを怠れば走りが悪くなります。子どもたちをみているとそうしたことへの理解度や目的意識にまだ個人差があります。クルーザーはディンギーのように目立たないのですが、実はディンギーでやっている慌ただしい操作も同じようにやらなければならない。それをもっと理解して欲しい。それにしても最初は小さかった小学生が、いまでは並んで立つと自分とたいして変わらぬ背丈になっていて、感慨深いものがあります」

《保護者》福島茂雄さん

「僕自身、スクールの一期生としていまの箱守校長のお世話になっていました。息子は今年からスクールに入ったのですが、今回の外洋帆走訓練の話しを聞き、いい機会なので私自身も楽しんでみようと参加することにしました。僕の時代にはなかった主旨のイベントですが、普段は個人競技の練習を中心に活動している中、こうしてみんなで力を合わせて何かを成し遂げるという試みはとても有意義だと思います。また、3日間、子どもの姿をみていたら、まわりの生徒とも力を合わせて、なんとか頑張っている。けっこう逞しいんだな、と思いました。準備していただいたスタッフの皆さんは大変だったと思いますが、親子共々、楽しむことができました」




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