全国児童 水辺の風景画コンテスト

水辺に学ぶ体験レポート:Vol.7

小学5年生 清水結子さん(神奈川県横浜市)

「楽しそう」「やってみたい」と思う気持ちを大切に

「子どもの興味や、やってみたいと思う気持ちを大切にし、その機会を作る」。清水結子さんのご両親が大切にしていることです。絵画教室や家族での自然体験は、こうしてはじまりました。その中で、自然に対する興味は実体験を通して感動に変わり、それを絵画として表現する好循環が、2年連続での本コンテスト入賞と結子さんの成長に寄与しています。

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「好きなことを自由に」がモットー

東京都内の小学校に通う、現在5年生の清水結子さんは、小学3年生の平成26年(第26回)に初めて本コンテストに応募し、小学生低学年の部で銅賞を受賞。そして、平成27年の第27回では特別賞(ヤマハ発動機賞)と、2年連続で入賞しています。

応募のきっかけについて結子さんのお母さま貴子さんは、「現在通っている絵画教室の先生から教えていただき、結子から応募したいという話になりました。日頃から、興味を持ち、やってみたいと感じたことについては、できるだけ実現できるよう意識しているので、特別な狙いを持ってということもなく、シンプルに“がんばって!”と、家族みんなで応援しました」と、話してくださいました。

現在は、月に1回の絵画教室に加え、ピアノやバレエの教室にも通っている結子さん。「バレエはお姉さんがやっている姿を見てやりたいと思い、お父さんとお母さんにお願いしました」というように、習い事も、結子さんが興味・関心を持ち、自発的にはじめたもの。だからこそ「どれも大好きだし、楽しい!」と、多くを吸収できているようです。

なかでも、絵画については、作品制作というモチベーションだけでなく、小さい頃から時間を見つけては好きなものをスケッチブックに向かって描いてきました。現在、スケッチブックの数は15冊におよんでいることからもわかるように、結子さんの「好き」を伸ばす環境がご家庭に整っています。

第26回(小学3年生)の作品。「思い出いっぱい はじめてのカヌー」

第26回(小学3年生)の作品。「思い出いっぱい はじめてのカヌー」

第27回(小学4年生)の作品。「迫力満点!やなでの鮎つかみ」

第27回(小学4年生)の作品。「迫力満点!やなでの鮎つかみ」

ご家庭でも絵を描くことが多いという結子さん。写真は絵手紙

ご家庭でも絵を描くことが多いという結子さん。写真は絵手紙


自然(水辺)は家族の遊び場です!

子どもたちの個性に任せ、個々の活動をサポートする立場をとるご両親ですが、もう一つ大切にしていることがあります。それは、ご家族で時間を共有すること。そして時間を共有する場所こそが「自然」であり、そこで過ごす時間に大きな「価値」を見出しています。結子さんは、2年生の時に沖縄での「シュノーケリング」、3年生では北海道での「カヌー体験」、4年生では栃木県の那須で行った「鮎つかみ」と、毎年水辺で体験したできごとを題材にした作品を描いていますが、これらを見ると、家族で自然を楽しむことをとても大切にしている様子が伝わってきます。

「主人がヨットをしていた関係で、自然、特に水辺が好きではあるのですが、もともと家族みんなでアクティブに楽しむことが大好きです。だから、教育という視点より、家族が一緒に楽しめることを大切にしています。子どもたちが楽しんでくれることはうれしいことですが、私たちも一緒に楽しむことも大切だと思っています」(貴子さん)

結子さんに、過去の楽しかった体験について聞いてみると、ちょっと困った様子で「一つを選ぶことができません。全部楽しかったから」と答えてくれました。お母さまも、「こう言ってもらえることが一番!」と、うれしそうに笑顔を浮かべます。

こうした、家族での楽しい思い出があるからこそ、作品では自分や家族が主人公となって楽しむ姿が描かれています。「これまでも受賞することが何度かありましたが、感動を味わっているからこそ、描くことへの情熱や良い作品が生まれているのかもしれません」(貴子さん)

お父さまの洋之さんと乗ったヨット体験の様子。写真は4歳の時ですが、その姿は堂々としたもの!

お父さまの洋之さんと乗ったヨット体験の様子。写真は4歳の時ですが、その姿は堂々としたもの!

第26回の応募作品の題材となったカヌー体験。楽しむ時は家族と一緒。楽しそうな表情が印象的

第26回の応募作品の題材となったカヌー体験。楽しむ時は家族と一緒。楽しそうな表情が印象的

第27回の応募作品の題材である鮎つかみ。体験は感動と新たな興味や知識を育み、作品制作など次へと繋がる

第27回の応募作品の題材である鮎つかみ。体験は感動と新たな興味や知識を育み、作品制作など次へと繋がる


自然は上手に子どもを育ててくれる

作品で描かれている自然体験はほんの一部で、この他にも、たくさんの楽しい体験をしているようです。「先ほど、自然体験では楽しさを優先していると言いましたが、あえて教育的な視点で語るなら、自宅周辺に自然があまりないため、好奇心の旺盛な今の時期に、たくさん自然に触れる機会を作ってあげたいと思っています。自然の中で、何かを感じ、吸収してもらえれば親としてもうれしいです」(貴子さん)

実際、お母さまは現在の結子さんに、食べ物、動物、植物などを「大切にする心」が育っていると感じているそうです。「将来は、広い視野を持ち、人の気持ちがわかる大人。例えば、ボランティア活動など、人のために惜しみなく力を使える大人になってほしいですね」と言います。一方の結子さんは、バレリーナにも興味があるようですが、「学校の先生になりたい!」と、まさにお母さまが願う、人のために力を尽くすことができる大人へと順調に成長しています。

取材を行ったこの日は、夏休みの最後の週末。休み中の楽しかったことを聞くと、「今年も海でシュノーケリングをやってきたし、野生のペリカンもはじめて見ました」と教えてくれました。今年もまた、家族みんなで太陽のもと、自然を大いに楽しんできたようで、新たな作品創りにも励んでいるそうです。きっと、感動がいっぱい詰まった作品ができあがることでしょう。

さまざまな影響を与えてくれているというお姉さんとのクルーザー体験の様子。写真は6歳の時

さまざまな影響を与えてくれているというお姉さんとのクルーザー体験の様子。写真は6歳の時

今年の夏の体験は海外でのシュノーケリングなど。年齢を重ねるたび、活動エリアも広がっている

今年の夏の体験は海外でのシュノーケリングなど。年齢を重ねるたび、活動エリアも広がっている

結子さんと貴子さん。今日はちょっと緊張気味ですが、普段は「元気いっぱいのひょうきん者です」

結子さんと貴子さん。今日はちょっと緊張気味ですが、普段は「元気いっぱいのひょうきん者です」



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