平成23年度・第23回 全国児童 水辺の風景画コンテスト/水辺で「発見」「体験」したものをかいてみよう!

このコンテストは、子どもたちが水辺に出かけた時の出来事や、発見・体験を通して感じたこと・学んだことを、子どもらしい素直な表現で自由に描くことによって表現力や感性が育まれ、未来を担う子どもたちが心身ともにのびのびと逞しく成長することを願って開催しています。

※作品募集は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました

作品募集のご案内(PDF)
工藤和男審査員長(創元会理事長、日展評議員)からのメッセージ

東日本大震災により被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈りいたします。
日頃から海の恩恵を受けている私達日本人は、東日本大震災を受けて海の偉大さ・怖さを目の当たりにしました。海の幸を食し生きていく上で、海は身近でありがたいものです。また、海や川などに出かけ子どもたちが感動・体験したことをそのまま素直に絵に表現することは、人間性や感受性を育てるという意味からもとても大切です。ぜひこのコンテストをきっかけに子どもたちの感性を養ってほしいと思います。

応募方法

このコンテストの募集は終了しました。
応募テーマ
  • 「水辺で発見・体験したことや学んだこと」
  • 「水辺の仕事や乗り物」
  • 「水辺で見た景色」
  • 「水辺に棲む生き物」

など

※水辺とは、河川、湖沼、池、湿原、海、砂浜、岩場、干潟などの水面に近接した場所をさします


応募対象

小学生以下の児童および幼児

応募期間

平成23年7月20日(水)〜平成23年9月30日(金)
※当日消印有効

審査会

平成23年10月25日(火)

結果発表

平成23年11月上旬
(審査結果については、入賞者の保護者または応募団体担当者を通じてご連絡します)

応募作品について
  • 応募用紙/四ツ切サイズ(54.0cm×38.0cm)の画用紙
  • 画材/水彩・パステル・クレヨン・版画など自由(標語のような文章などは入れない)
  • 作品/本人が描いた作品で、他のコンテスト等に応募していない未発表のもの
  • 応募点数/1人1点
応募方法

規定の応募用紙に必要事項を記入し作品の裏側右下に貼付の上、
下記応募先まで郵送または宅配便にて送付

〒437-1117 静岡県袋井市松原2455-2
第23回「全国児童 水辺の風景画コンテスト」係

TEL:0538-23-8700   お問い合わせ受付:9:00〜12:30、13:30〜17:00
(7月〜9月は木・金曜日を除く、10月以降は土・日曜日を除く)

賞について

審査方法

工藤和男審査員長(社団法人創元会理事長、日展評議員)をはじめとする、複数の審査員により、厳正なる審査を行います

入賞(賞状、副賞) 計39点

入賞作品副賞

オリジナルパズル

オリジナルパズル


入選作品副賞

スケッチブック

※賞品は予告なく
変更する場合があります

大臣賞
文部科学大臣賞 1点
国土交通大臣賞 1点
環境大臣賞 1点
農林水産大臣賞 1点
審査員長特別賞 1点
金賞(幼児、低学年、高学年 各2点) 計6点
銀賞(幼児、低学年、高学年 各3点) 計9点
銅賞(幼児、低学年、高学年 各5点) 計15点
特別賞
日本舟艇工業会会長賞 1点
ジャパンゲームフィッシュ協会会長賞 1点
日本マリーナ・ビーチ協会会長賞 1点
ヤマハ発動機賞 1点

入選(賞状、副賞)300点

予選通過作品(入賞作品を含む)

表彰式

大臣賞受賞者に対して表彰式を行います
会場は、原則として大臣賞受賞者が在籍する学校または保育園・幼稚園にて行います
※第22回大臣賞受賞者の表彰式の様子は、こちら

審査結果

第23回「全国児童 水辺の風景画コンテスト」では、2011年7月20日から9月30日まで、「水辺で発見・体験したことや学んだこと」、「水辺の仕事や乗り物」、「水辺で見た景色」、「水辺に棲む生き物」をテーマとした作品を募集し、全国各地の幼稚園、保育園、小学校、絵画教室などから合計6,472点という多くの作品が寄せられました。(昨年8,307点)

応募された作品は、「美しい水辺の風景を守っていきたい」という願いや、「水辺の生き物と触れ合った」ことを描いたものも多く、自然と接して感じたことや体験したことが子どもらしい感性で生き生きと表現されていました。

作品の応募状況については、こちらをご覧ください。


本選会(入賞作品選考)

2011 年10月25日(火)、日展会館(東京都台東区)において本選会を実施し、入賞作品を選出しました。

審査は、社団法人創元会理事長および日展評議員の工藤和男画伯をはじめとする11名の審査員によって行われ、「文部科学大臣賞」「国土交通大臣賞」「環境大臣賞」「農林水産大臣賞」、「審査員長特別賞」、「金賞」「銀賞」「銅賞」、「特別賞」の合計39点の入賞作品が選ばれました。

入賞者一覧(PDF)はこちら


大臣賞

氏名 学年(年齢) 作品名 都道府県
市区町村
文部科学大臣賞 真謝紀香 6年(12) でっかい魚みいつけた! 沖縄県八重山郡
国土交通大臣賞 中山結夢 2年(8) すな山になみがきた! 和歌山県有田市
環境大臣賞 竹内えりか 5年(11) 海の宝石箱 神奈川県横浜市
農林水産大臣賞 牧桂史 4年(9) 出航の準備 高知県高知市

審査員長特別賞

氏名 学年(年齢) 作品名 都道府県市区町村
斎藤愛 3年(8) 養殖の出荷の日 高知県高知市

金賞

部門 氏名 学年(年齢) 作品名 都道府県
市区町村
幼児 石田涼菜 年長(5) うみにもぐったら 神奈川県
海老名市
幼児 山本恵果 年長(5) かつらはまの、なみは、
あばれんぼう
広島県福山市
低学年 井川涼介 2年(8) 大きな伊勢えびとカニ 高知県高知市
低学年 鈴木愛渚 2年(8) 海、たのしい、大好き! 福島県
会津若松市
高学年 上林未侑 4年(9) ひらめをもつ私たち 徳島県徳島市
高学年 坂部有香 6年(11) タコを持ち上げる私 徳島県徳島市

銀賞

部門 氏名 学年(年齢) 作品名 都道府県
市区町村
幼児 犬塚琉理 年長 まてまてお魚さん 愛知県碧南市
幼児 加藤優芽 年長(6) 川の魚たち 栃木県矢板市
幼児 金井惺彩奈 年長(6) イルカさん みーつけた! 神奈川県
茅ヶ崎市
低学年 石田夏果 3年(8) さかなつり 神奈川県
海老名市
低学年 簗瀨詠子 3年(8) 西表島のマングローブと
生き物たち
神奈川県
横浜市
低学年 矢野有紗 3年(9) 美しい船 高知県土佐市
高学年 岡本由惟 4年(9) マリーナ 高知県高知市
高学年 土橋未優菜 5年(10) しおひがり 徳島県徳島市
高学年 長谷川正龍 6年(12) 漁船とはたらくおじさん 徳島県
吉野川市

銅賞

部門 氏名 学年(年齢) 作品名 都道府県
市区町村
幼児 井岡さら 年中(4) 海びらき楽しかった!! 山口県大島郡 周防大島町立久美保育所
幼児 市川菜琴 年長(5) たこちゃんと
ぶくぶくれんしゅう
愛知県岡崎市
幼児 金澤舜斗 年長(6) 海の中 奈良県生駒市
幼児 檜木菜瑚 年長(5) ヨットで探検 京都府舞鶴市
幼児 森脇雅貴 年長(6) ザリガニとにらめっこ 徳島県三好市
低学年 市川悟也 2年(7) 生きる光 愛知県岡崎市
低学年 髙瀨伊端美 3年(8) 魚つり 徳島県徳島市
低学年 中野陽真利 2年(7) おさかなみつけた 徳島県板野郡
低学年 西内桜 3年(8) 魚つり 徳島県徳島市
低学年 本間叶暖 3年(8) 荒川のラフティング 神奈川県
横浜市
高学年 大石大 5年(10) ラフティング 高知県高知市
高学年 久龍悠利 6年(11) 水中のあゆ 徳島県那賀郡
高学年 髙橋亜門 4年(9) おしゃれなカワハギたち 神奈川県
平塚市
高学年 村越太功斗 4年 かめ親子の海たんけん 福島県郡山市
高学年 矢田英里子 5年(11) 大漁だ 徳島県
吉野川市

特別賞

氏名 学年(年齢) 作品名 都道府県
市区町村
日本舟艇工業会
会長賞
寺島直輝 5年(10) 魚つり 神奈川県
海老名市
日本マリーナ・ビーチ協会
会長賞
小笠原夕華 4年(9) 海で遊ぶのは
楽しいな
鹿児島県
熊毛郡
ジャパンゲームフィッシュ協会
会長賞
北田ナオミ 6年(12) とびはねる魚 兵庫県加西市
ヤマハ発動機賞 大加戸優 年長(5) かに 兵庫県姫路市

文部科学大臣賞

小野 保 様(文部科学省 スポーツ・青少年局青少年課 青少年体験活動推進専門官)

昨今、子どもたちが自然の中でキャンプをしたり、魚を捕ったりする活動機会が少なくなっていると言われております。しかし、この絵は子どもたちが自然の中で生き生きとした笑顔を見せて魚を捕る様子が描かれており、全国の子どもたちもこの絵のように笑顔で活動していただければ、という思いを込めて選ばせていただきました。


国土交通大臣賞

小池 慎一郎 様(国土交通省 港湾局 国際・環境課 港湾環境政策室 室長)

ビーチでとても楽しんでいる様子がシンプルに描かれていること、そして色の使い方を工夫して波の躍動感をうまく表現していることが決め手となりました。とくに今般、大災害があり水辺に出かける機会が減っていると聞いていますが、この楽しそうに遊ぶ絵をみていただくことで、来年の夏は多くの方に水辺で遊んでいただけたら、と思います。


環境大臣賞

池田 りか 様(環境省 水・大気環境局 水環境課 課長補佐)

シュノーケリングの水中眼鏡を通して見える海中の景色を描いている構図がとてもユニークです。また海の中の多様な生物が描かれていますが、この作品のようにいつまでも日本に豊かな海があって欲しいという願いを込めて、選ばせていただきました。


農林水産大臣賞

佐野 文敏 様(農林水産省 水産庁 漁港漁場整備部計画課 課長補佐)

漁業の絵を描く際、一般的には実際に漁を行っている風景を描いた作品が多く見られます。しかし、この絵は小さな港で出漁の準備をしている漁師を描いたものです。実際に漁師を目の前にして描かれている様子が浮かんできます。また、描かれている漁船は細部まで丁寧に描写されているだけでなく、その歴史と漁師が大切に扱ってきたことを感じさせる部分に惹かれて選びました。


審査員長特別賞

工藤 和男 様(社団法人創元会理事長、日展評議員)

今年は大きな震災があり、日本の漁業は大きな打撃を受けました。そういった状況の中で、海に囲まれた日本はこれからも水産国家としてがんばっていかなければなりません。そこで最もそれを象徴する漁師が働いている姿を描いた作品が良いだろうと思いました。そういった作品がいくつかある中で、漁師のみなさんの真剣さ、そして魚たちの生き生きとした様子がしっかりと描かれているこの作品を選びました。


日本舟艇工業会会長賞

釣谷 康 様(社団法人日本舟艇工業会 専務理事)

私たちは海洋レジャーの振興を目指した活動をしています。その中にボートゲームフィッシングという、釣りを楽しみながらボートに親しんでもらうイベントがあり、この作品のきれいな景色とうれしそうな表情が、そのイメージにぴったりだったことから選びました。私たちもこの絵のように子どもたちが釣りを楽しめる環境を作っていきたいと思います。


日本マリーナ・ビーチ協会会長賞

向江 政秋 様(社団法人 日本マリーナ・ビーチ協会 事務局長)

この作品は、沖には緑のある島が見え、ビーチでは子どもたちが楽しそうに遊んでいる姿が描かれています。まさに私たちが目指す楽しく利用されるビーチであり、また、水辺の風景の一つでもあり、こういった風景を子どもたちに残していかなければならないという思いをさらに強くさせられたことから、この作品を選びました。


ジャパンゲームフィッシュ協会会長賞

岡田 正文 様(NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会 事務局 事業部長)

海を題材にした作品がたいへん多い中で、この作品は川を題材にしており、ヤマメが力強く跳ね上がる姿とオニヤンマの組み合わせで、美しい清流が表現されています。現在は海も川も環境の変化が問題となっていますが、いつまでも変わらずこの絵のようなきれいなで健全な環境が残ってほしいという願いを込め、この作品を選びました。


ヤマハ発動機賞

鈴木 正典 様(ヤマハ発動機株式会社 総務部 部長)

ヤマハ発動機は感動創造という企業理念を持って企業活動していることから、水辺で感動している様子がしっかりと表現されていることをポイントに選びました。この作品は自分の体より大きなカニを描くことで子どもたちがカニを捕まえた喜びがしっかりと表現されており、見る者に感動が伝わってくる作品だと思い、選ばせていただきました。



大臣賞、審査員長特別賞の受賞者は、各受賞者が所属する学校または幼稚園・保育園にて行います。

また、入賞作品は、2012年3月1〜4日に開催される「ジャパンインターナショナルボートショー2012」等にて展示する予定です。

第23回『全国児童 水辺の風景画コンテスト』入賞作品決定のご案内(PDF)

予選会(入選作品選考)

2011年10月18日(火)、ヤマハ発動機コミュニケーションプラザ (静岡県磐田市)において予選会を実施しました。

審査は、社団法人創元会理事長および日展評議員の工藤和男画伯と社団法人創元会会員および日展会友の服部譲司画伯により行われ、入選作品331点が選ばれました。

審査員長総評

工藤 和男 画伯 社団法人 創元会理事長、日展評議員

東日本大震災の影響を受け、作品が集まるか心配をしておりましたが、震災の被害が大きかった宮城県、岩手県、福島県からも多数の応募をいただき、大変うれしく思っています。本コンテストは今回で23回目を迎えましたが、年々のびのびと描かれた作品が多くなっているように感じています。そして、子どもたちの感性を磨き、自然に触れ考える機会を作るこのコンテストは、とても大切であると感じています。今後もますます子どもたちの情操を育み、明るい社会にしていけるよう、コンテストを続けてほしいと願っています。


参考データ

本コンテストの応募状況

第23回「全国児童 水辺の風景画コンテスト」は、全国各地から合計6,472点の作品の応募がありました。(昨年は8,307点)

今回は、「水辺で発見・体験したことや学んだこと」、「水辺の仕事や乗り物」、「水辺で見た景色」、「水辺に棲む生き物」をテーマに、小学生以下の児童を対象に作品を募集いたしました。

いずれの作品も子どもたち自身が体験したことや、学んだこと、思い出に残ったことなどが生き生きと描かれていました。


学年別応募数割合

ここ数年の年齢別の応募数の割合をみると、幼児の応募が徐々に増えてきていることがわかります。

作品の内容からも、学校や幼稚園・保育園の行事で、水辺の体験行事などを行っている団体もあり、水辺教育に積極的に取り組んでいる様子がうかがえます。


応募作品数推移(継続─新規)

また、昨年から継続して応募のあった団体数が新規の応募団体数を上回りました。

昨年は、新規で応募いただいた団体が増加しましたが、それらの団体からも継続して多数の応募をいただきました。

当コンテストの趣旨に対する理解が深まり、賛同いただいている団体が年々増加していることがうかがえます。

表彰式

第23回「全国児童 水辺の風景画コンテスト」において決定した大臣賞(文部科学大臣賞、国土交通大臣賞、環境大臣賞、農林水産大臣賞)を受賞した4名の表彰式を各受賞者の所属する小学校にて開催いたしました。各表彰式の様子をご紹介します。

国土交通大臣賞表彰式
日時 平成23年11月28日(月) 国土交通大臣賞
受賞者 中山 結夢(なかやま ゆめ)さん
作品名 「すな山になみがきた!」
贈呈者 近畿地方整備局 和歌山港湾事務所 所長 長池伸治様
取材
メディア
朝日新聞社、産経新聞社

表彰式の様子


環境大臣賞表彰式
日時 平成23年11月30日(水) 環境大臣賞
受賞者 竹内 えりか(たけうち えりか)さん
作品名 「海の宝石箱」
贈呈者 審査員長 工藤和男様(社団法人創元会理事長、社団法人日展評議員)

表彰式の様子


農林水産大臣賞表彰式
日時 平成23年12月2日(金) 農林水産大臣賞
受賞者 牧 桂史(まき けいし)くん
作品名 「出航の準備」
贈呈者 高知県高知市立小高坂小学校校長 島崎雅彦様
取材
メディア
高知新聞社、NHK高知放送局、高知さんさんテレビ

表彰式の様子


文部科学大臣賞表彰式
日時 平成23年12月8日(木) 文部科学大臣賞
受賞者 真謝 紀香(まじゃ のりか)さん
作品名 「でっかい魚みいつけた!」
贈呈者 竹富町教育委員会 教育長 慶田盛安三様

表彰式の様子


第23回「全国児童 水辺の風景画コンテスト」

国土交通大臣賞
中山 結夢(なかやま ゆめ)さん

国土交通省近畿地方整備局和歌山港湾事務所 所長 長池伸治様より贈呈

国土交通省近畿地方整備局和歌山港湾事務所 所長 長池伸治様より贈呈

(左より)木下校長、長池和歌山港湾事務所長、中山さん、母・早苗さん、父・眞弘さん

(左より)木下校長、長池和歌山港湾事務所長、中山さん、母・早苗さん、父・眞弘さん


平成23年11月28日(月)、和歌山県の有田市立宮原小学校を訪問し、国土交通大臣賞を受賞した中山結夢さんの表彰式を行いました。全校児童の前で行われた表彰式で大きな賞状を受け取った中山さんは「絵を描くことも、海で泳いだり砂浜で遊んだりすることも大好きです! 毎年白浜の海へ行って絵を描いています。今回は家族で白浜の海に出かけた時に、体の上に砂山を作ってもらった様子を描きました。こんなにすごい賞をもらえてとてもうれしいです」と受賞した感想を話してくれました。

表彰式に出席された中山さんの母・早苗さんは「普段は週に1回の水泳と3回の柔道を習っているとても活発な子です。絵も大好きで毎年このコンテストの時期になると“今年は何を描こうかな?”と楽しみにしているんですよ。2年前に銅賞を受賞したときの絵と比べると観察力がとても成長した気がします。受賞したことはびっくりしましたが、これからも大好きな絵を続けてほしいです」と語ってくれました。

現在小学2年生の中山さん、これからも日々成長していくなかでどのような作品を描いてくれるのか楽しみです。


全校児童347名の前で行われた表彰式

全校児童347名の前で行われた表彰式

一昨年、幼児の部で銅賞を受賞した中山さんの作品。「この頃より観察力が成長しました」と、母・早苗さん

一昨年、幼児の部で銅賞を受賞した中山さんの作品。「この頃より観察力が成長しました」と、母・早苗さん

第23回「全国児童 水辺の風景画コンテスト」

環境大臣賞
竹内 えりか(たけうち えりか)さん

審査員長工藤和男画伯より贈呈

審査員長工藤和男画伯より贈呈

(左より)工藤画伯、荒川校長、竹内さん、松見先生

(左より)工藤画伯、荒川校長、竹内さん、松見先生


今年、環境大臣賞を受賞したのは小学5年生の竹内えりかさん。その表彰式を、平成23年11月30日(水)、竹内さんが通う横浜雙葉小学校にて行いました。工藤和男審査員長から賞状を受け取ると、緊張しながらも笑顔を見せ「賞をいただいたと聞いたときはびっくりしましたが、いまはとてもうれしいです」と話してくれました。 竹内さんがこの絵を描いたきっかけは、学校から出された夏休みの宿題でした。図工を担当する松見信子先生は「様々なことを学び取る5年生という時期に“水”と“緑”という身近なテーマを設定して絵を描くことで、自然環境と真剣に向き合う機会を与える狙いがありました」と話してくださいました。

竹内さんは、“水”をテーマに夏休みに家族で行った西表島でシュノーケリングに挑戦したときに見た海の様子を描きました。作品の特徴は大きく二つ。一つは、画用紙を水中めがねのグラスに見立てるユニークな表現で描かれていること。もう一つは、海に生息する多様な生き物を一週間かけて色彩豊かに描きだしていることです。まさに「海の宝石箱」というタイトルが示す通り、海という大きな箱の中を竹内さんが見た「宝石」のように美しい生き物たちが行き交う作品に仕上がっています。

そんな竹内さんは、環境大臣の名前を即答できるほど「環境」に対して非常に高い関心があり、「大きくなったら森林などを守る仕事をしたいです。今回環境大臣賞を受賞してその思いがもっと強くなりました」と力強く将来の夢を語ってくれました。将来は竹内さんが描いたような美しい自然を次代の子どもたちに伝え、またそれを守り残していく存在になってくれることが期待されます。


入選した広瀬さん、成迫さん、宮部さんと一緒に

入選した広瀬さん、成迫さん、宮部さんと一緒に

「自然を守る人になりたい!」と将来の夢を語ってくれた竹内さん

「自然を守る人になりたい!」と将来の夢を語ってくれた竹内さん

第23回「全国児童 水辺の風景画コンテスト」

農林水産大臣賞
牧 桂史(まき けいし)くん

島崎校長先生より贈呈

島崎校長先生より贈呈

(左より)母・恵美さん、牧くん、島崎校長先生

(左より)母・恵美さん、牧くん、島崎校長先生


平成23年12月2日(金)、高知城の近くに位置する小高坂小学校にて、農林水産大臣賞を受賞した牧桂史くんの表彰式を行いました。 たくさんの報道カメラを前に緊張した面持ちで賞状を受け取った牧くんは「大臣賞を受賞したと聞いて信じられなかったけれどすごくびっくりしました。お母さんが“すごいね!よかったね!”と言ってくれました」と感想を語ってくれました。

受賞した作品は、夏に高知市にある御畳瀬(みませ)漁港に行き、出漁に向けて準備している様子を見たときに「漁師になってみたいな」と思って描いたそうです。牧くんは小さい頃から絵を描くことが好きで、小学校1年生から絵画教室に通っているとのこと。今回の作品は「タイヤや海の色を工夫して描いた」というように、絵画教室で約60時間をかけて描いた大作です。

表彰式に臨む牧くんを見守っていた母・恵美さんは「普段から素直で、明るくのびのびと育っています。このまままっすぐ元気に成長して欲しいと願っています」と話してくださいました。将来の夢は「絵を教える先生」という牧くんは、「学校や風景、船の絵をたくさん描いていきたい」と語ってくれました。これからも高い観察力と素直な感性で、次々と素晴らしい作品を生み出してくれることでしょう。


たくさんの報道カメラを前に、緊張しながらも思いを語る牧くん

たくさんの報道カメラを前に、緊張しながらも思いを語る牧くん

「一番苦労したのはタイヤの色」と語る牧くん

「一番苦労したのはタイヤの色」と語る牧くん

第23回「全国児童 水辺の風景画コンテスト」

文部科学大臣賞
真謝 紀香(まじゃ のりか)さん

「文部科学大臣賞」表彰式の様子

竹富町教育長の慶田盛安三様より贈呈

「文部科学大臣賞」記念写真

(左より)慶田盛教育長、父・永二さん、真謝さん、祖母・澄子さん、川満校長


エメラルドグリーンに輝く海、真っ青な空、そして青々と生茂る豊かな緑が三位一体となった八重山諸島の一つ西表島。平成23年12月8日(木)、島の北に位置する竹富町立上原小学校で、文部科学大臣賞を受賞した真謝紀香さんの表彰式を開催しました。

真謝さんが描いたのは、23年前から上原小学校が行っている伝統行事「魚巻き(うおまき)集会」。これは地域に住む「海」や「魚」のプロフェッショナルと小学校が連携して行う自然学習「海の達人」の一つで、子どもたちが刺し網漁を体験するプログラムです。

「魚巻き集会は、私たちにとって最も楽しい行事です。みんなが楽しんでいるから、カニやウミへビたちも楽しいだろうなと思って笑顔にしました」と真謝さんが言う通り、絵の中にはたくさんの笑顔がちりばめられ「魚巻き集会」に参加したみんなの気持ちがとても良く表れています。一方「苦労したのは魚のうろこや水しぶき」というように、南国に生息する魚ならではの色調や水しぶきをリアルに表現するなど、心情だけでなく「魚巻き集会」の臨場感も表現されています。

表彰式に出席した真謝さんの父・永二さんは「この絵を見たのは今日が初めてですが、子どもならではの感性がにじみ出ていて光って見えますね。我が子ながら本当にすごいなって思いました」と喜びを語り、真謝さんは「最初は実感がなかったけれど、島のどこにいっても“おめでとう”って声をかけられ、それですごい賞をもらったんだと実感しました。このうれしさを自信にしてたくさんの絵をかいていきたいです」と受賞した感想を全校児童の前で発表してくれました。これからも真謝さんの目と心にうつる西表の大自然、そしてそこに生きる生物や人々など、素晴らしい絵を描き続けてくれることでしょう。


全校児童55名が見守る前で行われた表彰式

全校児童55名が見守る前で行われた表彰式

自分たちが描いた作品を持って全員集合

自分たちが描いた作品を持って全員集合