全国児童 水辺の風景画コンテスト

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平成21年度・第21回 審査員コメント

小野 保 様
文部科学省 スポーツ・青少年局青少年課 青少年体験活動推進専門官

たくさんの子どもたちの想像力あふれる力作に接することができ、非常に感動しました。中でも、子どもたちが水辺で自然とふれあい、友達同士で楽しく水遊びをしている様子が伝わってくるこの作品に決定しました。


角 浩美 様
国土交通省 港湾局 国際・環境課 港湾環境政策室長

港作りという観点では物流や産業もありますが、賑わいや生活といった観点の港作りも非常に重要だと考えています。この作品には、港のあるべき姿を描いているだけではなく、船に乗っている人たちの躍動感がしっかりと伝わってきましたので、この作品を選びました。


今井 孝 様
環境省 水・大気環境局 水環境課 課長補佐

きれいな水、あるいは自然と人の共生が作品から感じられるかどうかという点で選びました。この絵の中にはカメとヤドカリ、そして人が描かれていて、まさに自然との共生を表しています。特に子どもの表情が豊かで、たのしく自然とふれ合っている気持ちが表現されていると思い、この作品を選びました。


宇賀神 義宣 様
農林水産省 水産庁 漁港漁場整備部 計画課長

おじいさんがヒラマサを養殖しているこの絵からは、ヒラマサの特徴がよくでているなという印象を受けました。また、現在漁業は高齢化を迎え厳しい状況ですが、この絵に描かれているように、お孫さんが一緒に船に乗ることで将来の若い漁業の担い手としての期待を連想させてくれたことからも、この作品を選びました。


釣谷 康 様
社団法人 日本舟艇工業会 専務理事

海にヨットがいっぱい浮かんでいるこの作品は、まさに私たちが理想とする姿であり、楽しい雰囲気がうまく描けていると思います。絵画に表現された感受性や表現力が私たちの理想に当てはまっていたという点でこの作品に決定しました。


服部 善郎 様
NPO法人 ジャパンゲームフィッシュ協会 名誉会員

釣り人の表情が非常によく描けています。大物を釣り上げた時の表情、喜びの表現など、普段私が釣りをしている時にも感じる雰囲気がよく表現されている作品でしたので、選ばさせていただきました。


橋川 隆 様
社団法人 日本マリーナ・ビーチ協会 理事長

今年はビーチをテーマにした作品に焦点を当てました。特に目を惹いたのがこの作品で、非常に楽しい砂浜の遊びが表現されています。この作品を協会賞として協会の会員をはじめ多くの皆さんに見ていただきたいと思います。


尼子 美博 様
社団法人 日本ユネスコ協会連盟

ユネスコの世界遺産の意義というのは、自分の生まれ育った地域や自然、文化を次世代に引きついでもらうことにあります。この作品は発想の豊かさに目を見張るものがあり、こうした発想力、想像力のあるお子さんであれば、自分の地域を愛し、次世代に継承していく心が育まれていくであろうと思い、この作品に決定いたしました。


鈴木 正典 様
ヤマハ発動機株式会社 総務部 部長

ヤマハ発動機は、様々な事業を通じて自然環境に接している商品が多いのですが、商品に偏ることなく作品を選びました。この作品で描かれているハマグリを探している子ども達は、自然に親しみ大切にする大人に成長していくのではないだろうかといった将来を予感いたしましたので、この作品に決めさせていただきました。


工藤 和男 画伯
社団法人 創元会理事長、日展評議員

今回で21回目を迎えた審査会ですが、年々作品のレベルが上がり、特に今年は良い作品が多く差がつけにくかっただけに審査員の方々は苦労されたことと思います。これまで20年を越えてこのコンテストの審査を行ってきましたが、自然に親しむということが子ども達の成長に非常に大切であるということは言うまでもありません。思い起こせば、私も子どもの頃は海や小川、田んぼで遊んでおりましたが、その体験が高じて現在は絵描きになっていると言っても過言ではありません。それほど、絵を描くことだけに限らず海や川などには親しんできました。若い頃は海に潜り、今では釣りを楽しむために海に行きますが、こうして海や自然とふれ合う機会があることで、日々の生活にも潤いが生まれます。それは今の子どもたちも当てはまり、自然とのふれあいの中で成長することによって、人間としていい面が磨かれるのではないかと思っています。このコンテストでも、絵を通してそうした子どもたちの生き生きとした姿を見ることができます。今後も、ぜひ多くのお子さんにこのコンテストに参加していただき、自然とのふれあいの中から素晴しい作品が生まれることを期待しています。



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