スポーツチャレンジ賞

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今村大成今村大成

今村大成の足跡

FOCUS
TAISEI IMAMURA

デュッセルドルフの父と呼ばれて

中学2、3年生の日本人の子供が、ある日突然ドイツに行って卓球中心の生活を始めるわけです。お腹が痛い、部屋の電気がつかない、チームメイトに誤解されている。外国での選手生活では、日々さまざまなトラブルが起こります。自分の言葉で伝えられない分、不安やストレスはどんどん積み重なってゆく。

そんな時、今村さんに連絡すればいつも彼がなんとかしてくれたわけです。水谷隼や岸川聖也、ドイツに渡った若い日本人卓球選手たちを、あの人の存在が強く支えてくれたのは間違いありません。今村さんがいてくれたからこそ、子供たちは安心して卓球に専念し、飛躍的な成長を遂げることができたのだ、私はそう考えます。

今村さんのお世話になりながらドイツで卓球に打ち込めた日本人選手、かくいう自分もその一人です。明るく、おおらかで、頼り甲斐があって。他メーカーの契約選手のことだって、同じように面倒を見てあげる、彼はそういう人なんです。ご本人は「会社的にはどうだろうなあ」といつも笑っておられますけどね」
(日本人初のプロ卓球選手、現在はTリーグ理事 松下浩二氏)

第9回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞功労賞を受賞した今村大成は、1957年富山県小矢部市に生まれた。

現在、今村はドイツを代表する商業都市の一つであるデュッセルドルフに住み、ヨーロッパのみならず世界を駆け巡る日々を過ごしているが、今からちょうど60年前に彼が生まれ育ったのは、石川県との県境に位置する小さな田舎町だった。

「市と言っても、私が通った岩尾滝小学校も岩尾滝中学校も、1学年に14人しか生徒がいないような過疎地の学校でした」

小学校時代、特に何かのスポーツに打ち込んだ記憶はない。第一、野球やサッカーをやろうにも、14人では試合にもならなかったし、クラスの半数は女の子だった。

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