スポーツチャレンジ賞

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YMFS SPORTS CHALLENGE AWARD SPECIAL CONTENTS

江黑直樹

【対談】江黑直樹×小島智子

私の夢を選手たちが一緒に追いかけてくれた

INTERVIEW
NAOKI EGURO × TOMOKO KOJIMA

小島遅くなりましたが、金メダルおめでとうございます。

江黑ありがとうございます。

小島現在は国立障害者リハビリテーションセンターにお勤めなんですね。

江黑はい。国立障害者リハビリテーションセンターの理療教育・就労支援部、理療教育課の体育の授業で教官を務めています。

小島センターに来る方は成人してから何らかの理由で目が見えなくなったり、視力が弱くなったり、視野が狭くなったり、という方なんですよね?

江黑もともとはそういう方が対象だったのですが、最近は盲学校卒業後に来られる方も多くなってきています。

小島私は生まれつき目が悪くて、分厚いメガネをかけていたんです。体育の授業になると、メガネをかけているだけでちゃんと走れないし、怖かったんです。生まれつき目に障害のある人は、私のあの恐怖心なんかよりも、もっともっと大変なんですよね。

江黑怖いと思いますよ。でもその怖さを乗り越えて、一歩こちらのほうに来てくれた、それが障害者のための授業なのではないでしょうか。視覚障害になって、そこから表に出るまですごく時間が掛かると思うんです。見えなくなった、でもやっぱり出て行かなくちゃならない、自立しなくちゃいけない、何かしなきゃいけない。みなさんそう思ってセンターに来ているので、安全にどれだけもっと他のことができるのか、いろんな動きができるよ、もっと楽しいことがいっぱいあるよ、ということを、体育の授業を通じて伝えられたらいいと考えています。

<次のページへ続く>



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