第11回 YMFSスポーツ・チャレンジャーズ・ミーティング

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平成29年度 成果報告会

平成29年度成果報告会では、第11期生を中心とした30名のチャレンジャーが1年間のチャレンジ報告を行いました。報告発表後には、分野を超えた活発な質疑応答が行われたほか、新たなチャレンジに向けて審査委員から激励やアドバイスが送られました。
なお、今年度の審査委員奨励賞には、ワールドカップ・オムニアム種目で2大会連続金メダルを獲得した梶原悠未さん(自転車競技/選手)と、高精度GPSを用いたスキー計測に関する研究にチャレンジし、雪質に応じた最適なワックス選定のための基盤技術を築いた宮本直人さんが選出されました。梶原さんが海外遠征中で欠席となったため、宮本さんが代表して受賞の挨拶をしました。

受賞コメント|宮本直人さん
受賞コメント|宮本直人さん

このような賞を受賞できてたいへん嬉しく思っています。私は、アスリートと研究者をつなぐことがもっとも大切なことだと考えています。現在は縁があってスキーワックスの研究を行っていますが、さまざまな用途に応用できるGPSをアスリート・ファーストで設計したつもりです。私はセンサーなど、アスリートの皆さんの強化につながる機材の設計を得意としています。もし皆さんが「こういうデータが取れたら……」といったことがあったら、ぜひ私に声をかけてください。皆さんの期待に応えるような計測器を作ってみせます。今後も引き続き、皆さんとともに進んでいけたらと願っています。

発表者一覧

スポーツチャレンジ体験助成

助成期間
氏名・競技名 テーマ
第9,10,11期生(ジュニア)
古畑 海生
水泳/選手
未来へ扉は開いた! さらなる成長を遂げ大好きな水泳を継続、活躍できる第2ステージを獲得する
第11,13,14,15,16期生(ジュニア)
村上 レイ
アイスホッケー/選手
北米ジュニアアイスホッケーリーグで活躍できる選手になるための挑戦
第11期生(ジュニア)
紀平 梨花
フィギュアスケート/選手
2022年北京オリンピック出場を念頭に、JGPF、全日本ジュニアにて優勝を目指す
第10,11,13,14期生(ベーシック)
神箸 渓心
スヌーカー(ビリヤード)/選手
スヌーカー世界チャンピオンへの挑戦 〜強豪選手がひしめく中国で、技術・メンタルの質を向上させる〜
第11期生(ベーシック)
高居 千紘
陸上・走り高跳び(障害者スポーツ)/選手
陸上競技・走り高跳びで日本ろう記録を塗り替え、2021年デフリンピックでメダル獲得を目指す挑戦
第11期生(ベーシック)
本堂 杏実
スキー・アルペン(障害者スポーツ)/選手
2018年平昌冬季パラリンピック アルペンスキー競技入賞から2022年北京大会金メダル獲得への挑戦
第11期生(ベーシック)
三島 廉
カヌースラローム/選手
カヌースラロームK1で五輪初のメダルを獲得するために、2017年U23世界選手権で表彰台を目指す
第10,11期生(ベーシック)
若月 新
スキー・アルペン/選手
アルペンスキー世界ジュニア選手権に出場して活躍する!
第11期生(アドバンスド)
石本 美来
ボウリング/選手
自己スキルをより磨き、自分のボウリングで世界に名を轟かせたい
第11期生(アドバンスド)
梶原 悠未
自転車競技/選手
2020年東京オリンピック金メダル獲得に向けた戦略 〜自転車競技を日本でメジャースポーツへ〜
第11期生(アドバンスド)
工藤 開
空手/選手
東京五輪に空手道が正式種目に決定、日本代表として出場し優勝する
第10,11期生(アドバンスド)
辻 沙絵
陸上・短距離(障害者スポーツ)/選手
陸上競技400mにおいて、東京パラリンピックで金メダル獲得を目指す 〜リオでの経験を生かして〜
第8,9,10,11,13期生(アドバンスド)
三浦 優希
アイスホッケー/選手
日本人史上初のNHLプレイヤーとなり、アイスホッケー日本代表を長野大会以来の五輪出場へ導く選手となる

スポーツチャレンジ研究助成

助成期間
氏名・団体名 テーマ
第11期生(奨励)
惠谷 隆英
東京大学大学院 総合文化研究科
音の空間イメージがリズミックな全身運動に与える影響
第11期生(奨励)
尾川 翔大
日本体育大学大学院 体育科学研究科
戦間期の日本におけるスポーツ政策に関する歴史学的研究
第11期生(奨励)
平野 智也
日本体育大学大学院
片側前腕切断スプリンターのスプリント走におけるスタート局面のパフォーマンスと動作に義手が与える効果
第11期生(奨励)
八木 優英
京都大学大学院 医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
超音波診断装置を使用した股関節不安定性の評価法の確立
第11期生(奨励)
鷲野 壮平
鹿屋体育大学大学院 体育学研究科
呼吸筋トレーニングによるトップスイマーの記録向上への挑戦
第11期生(基本)
天野 達郎
新潟大学 教育学部 健康スポーツ科学講座
運動による汗腺機能の適応機序の解明: カルシトニン遺伝子関連ペプチドの役割
第11期生(基本)
岩山 海渡
国立スポーツ科学センター
持久的運動時のグリコーゲン節約を狙った高脂肪食摂取の検討
第11期生(基本)
大塚 光雄
立命館大学 スポーツ健康科学部
縦断的研究: 400mハードル走において大幅自己記録更新時のレースペースを推定することができるか
第11期生(基本)
佐藤 大輔
新潟医療福祉大学 健康科学部 健康スポーツ学科
「泳げる」ヒトの脳内表象をもとに実践的な評価法を開発する
第11期生(基本)
佐藤 佑介
日本大学 商学部
体操競技あん馬における両足旋回遂行中の眼球と頭部の協応運動
第11期生(基本)
芝口 翼
金沢大学 先端科学・イノベーション推進機構 ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー
米由来機能性成分による骨格筋ミトコンドリア生合成・機能の亢進とその標的分子の解明
第11期生(基本)
田中 嘉法
電機通信大学大学院 情報理工学研究科
筋線維内の乳酸を可視化するイメージング技法の確立
第11,13期生(基本)
三重野 雄太郎
佛教大学社会学部 公共政策学科
ドーピングをめぐる法的・倫理的問題点に関する研究 ―ドイツ・オーストリア・スイスの状況を参考に―
第11期生(基本)
宮本 直人
東北大学 未来科学技術共同研究センター
高精度GPSを用いたスキー計測に関する研究
第7,11期生(基本)
若林 斉
北海道大学大学院 工学研究院
現代の子どもの生活運動習慣が体温概日リズムおよび体力・体格に及ぼす影響の縦断的調査
第6,10期生 海外留学生奨学金
中田 貴央
FC Den Bosch
オランダの医学的な視点から、男子サッカー日本代表のワールドカップ優勝に貢献するための土台を築く(オランダ)
第10期生 外国人留学生奨学金
金 多允
筑波大学大学院 人間総合科学研究科
下肢キネマティクスとランニング障害の発生の関連性(韓国)
  • ※2018年2月28日現在
  • ※チャレンジテーマは、助成期間中のものです
  • ※敬称略