中間報告会

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2018年9月22日

平成30年度 第12期生スポーツチャレンジ助成 第2回中間報告会を実施しました

平成30年度 第12期生スポーツチャレンジ助成 第2回中間報告会

9月22日(金)、御茶ノ水トライエッジカンファレンス(東京都)にて平成30年度 第2回目の中間報告会を実施し、体験チャレンジャーの上村勇貴さん(陸上・障害者スポーツ/選手)、友野有理さん(卓球・障害者スポーツ/選手)、若月新さん(スキー・アルペン/選手)、研究チャレンジャーの武田紘平さん、森嶋琢真さんの5名が参加。それぞれが上半期のチャレンジ状況を報告するとともに、下半期の活動予定について発表しました。 また、海外でチャレンジしている篠原輝利さん(自転車ロードレース/選手)、三浦優希さん(アイスホッケー/選手)、村上レイさん(アイスホッケー/選手)の3名は、インターネットを通じて現地から発表を行いました。

参加いただいた審査委員

浅見俊雄委員長、川上泰雄委員、北川薫委員、草加浩平委員、高橋義雄委員、丸山弘道委員(五十音順)


村上レイさん(選手)

「昨年10月からカナダで生活をはじめ、9月で1年が経過しました。その間、6月に中学卒業を迎え、卒業式では賞はもらえませんでしたがアスリートアワードにノミネートされ、評価されている実感を得ました。7〜8月は帰国せず語学学校へ入学し、約6週間に渡り勉強。その間もホッケーの練習、ジムトレーニングを行いました。また2週間ほどになりましたが、NHL選手などを指導するトレーニングコーチのキャンプにも参加しました。今まで味わったことがないほどハードでしたが、一緒にトレーニングする選手の取り組む姿勢や、技術の高さ、フィジカルの強さを目の当たりにし、貴重な経験になりました。2018-2019シーズンは、ミジェット(15-16歳)でプレーします。カナダの各州からスカウトされた計17名のチームで、アメリカ・カナダでの13大会参加が決まっています。ディフェンスマンとしてチームの勝利に貢献するとともに、2年後にジュニアでしっかり活躍できるよう、フィジカル向上やホッケーセンスを磨き、三浦選手に追いつけるようがんばります」

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三浦優希さん(選手)

「チェコ・アメリカでの挑戦を経て、2017年の秋から全米大学体育協会のディビジョン1に所属する大学に男子日本アイスホッケー選手として初めて所属し、現在は大学2年生です。まず今年の4-5月は日本代表としてリトアニアでの世界選手権に出場。Div.1 Bグループで準優勝と昇格を逃し、個人としては5試合0ゴール4アシストという結果でした。6-7月は帰国し、海外で活動する選手を中心としたスキルキャンプや地域貢献活動に参加したり、パーソナルトレーニングや栄養指導を受けました。特に昨年骨折した右足の機能回復と俊敏な体づくりをテーマに新シーズンに向けたコンディショニングに努めました。8月には日本代表の強化合宿に参加し、月末にはアメリカに戻って大学チームが始動しました。まもなくシーズンがスタートしますが、まずチームのリーグ制覇、全国大会出場が一番の目標。個人としては、シーズンで15ゴール15アシスト以上し、NHLチームのルーキーキャンプに招待されることが目標です。また日本代表としては、世界選手権で優勝し昇格に貢献したいと考えています」

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武田紘平さん(研究)

「シーズンオフでトレーニングを行わない脱トレーニングについて、持久性トレーニングでは、脱トレーニングにより2週間程度でトレーニング効果が失われるという結果があります。今回の研究は、高強度インターバルトレーニング後の脱トレーニングで、どのようにその効果は消失するのか、またトレーニング効果を消失しないために必要なオフのトレーニング要素について検討することが目的です。上半期は、マウスを用いトレーニングをしない、トレーニングを継続する、トレーニングを4週間行い3日、7日、14日休む5つのグループを設け、それぞれの筋肉を取り出しエネルギー代謝を解析・評価しました。結果として、トレーニング前後の血中乳酸値を測定し、その増加が確認できたことから、マウスが高強度インターバルトレーニングをできていることを確認。またそれぞれの体重と筋肉の重さを測定し、5つのグループそれぞれで変化がないことが示されました。現在は、骨格筋に含まれるエネルギー代謝に関わる分子について分子生物学的に解析を行っています」

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友野有理さん(選手)

「ここまでの主なリザルトとしては、5月3-9日にスロバキアで開催された国際大会に出場。ヨーロッパチャンピオンとの試合では負けてしまいましたが接戦を演じるなど、個人戦3位。さらに5月9-12日、スロベニアでの国際大会でも個人戦3位となりました。ここでは、世界ランキング6位の選手にセットカウント3-1で勝つことができ、両大会を通じて世界と戦う手応えと確信を持つことができました。こうした結果もあり、インドネシアでのアジアパラリンピックと、スロベニアでの世界選手権出場が決定しました。出場するライバルをしっかりと分析し、どんな選手に強気で向かっていき、アジアパラリンピックでは優勝、世界選手権では1勝でも多く勝利を掴み、東京パラリンピック出場、メダル獲得という目標に近づきたいと思います」

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森嶋琢真さん(研究)

「私は、運動の中でも筋トレと言われるレジスタンス運動に着目しています。これは筋肉量の増加というプラスもあれば、血管内皮機能の低下というマイナスもあります。血管内皮機能とは、血管の最も内側にある内皮細胞が血管の収縮や拡張を調節する機能ですが、私の先行研究では一度の低下は60分間継続されます。この機能の一過的な低下が繰り返されると、動脈硬化につながっていくことがわかっています。しかし、レジスタンス運動は重要であるため、これを回復させる方法を明らかにすることを目的に研究を行っています。それが、レジスタンス運動後に有酸素性運動(サイクリング)を行うという手法です。この8月には健康な男性17名に対して実験を行いました。内容は、レジスタンス運動のみの場合と、レジスタンス運動後にサイクリングを行った場合、その前後に各種測定を行うものです。現在までに8名の分析が終了し、前者は運動後に60分間機能が低下し、後者も機能は低下しましたが、サイクリング後に回復が示されました。今後は17名全員のデータで同様の結果は得られるかなど解析を続けていきます」

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上村勇貴さん(選手)

「上半期は国内で行われる世界パラ陸上競技連盟の公認レースに参加してきました。5月の広島県障害者陸上競技大会は、雨で記録は伸びませんでしたが大会新で優勝。しかしその後はほぼすべての大会が7・8月に集中し、猛暑となった関係で練習、試合ともに影響があり成績が伸びませんでした。例えば7月のジャパンパラ陸上競技大会は、熱中症もあり400m予選敗退、800mは5位、日本ID陸上競技選手権大会も800mは準優勝したものの、熱中症で400mは予選敗退となりました。この結果、今季の目標であった各競技での自己記録更新、アジアパラリンピック出場も達成できませんでした。大半の試合が、過酷な環境の中で開催となり、熱中症に対して対策をしましたが、それが機能しなかったことが記録が伸びない原因の一つであり、今後の課題でもあると認識しています。10月には400mで健常者の大会に出場するほか、2019年3月はドバイでのグランプリレースで両種目に出場するので、記録更新、メダル獲得を目標に取り組みます」

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若月新さん(選手)

「アルペン世界ジュニア選手権に出場し、上位入賞を果たすという目標のために国内外のFISレース、FECレースに参戦し、世界ランキング150位以内に入ること。また12月末の全日本選手権で6位以内に入り出場権を確実にしなければなりません。2017/2018シーズンは45レースに出場。全国高等学校スキー大会SLでの優勝をはじめ、国内では上位の成績を残せるようになり、国内トップ選手との差も縮まってきました。こうして全日本強化指定選手にも選ばれました。上半期は、シーズン最初の雪上トレーニングを6月末からオーストリアで実施。基礎技術の確認と用具テストを行いました。8月には、スイスで全日本強化指定選手として初の雪上合宿に参加。そこでは他国のナショナルチームも参加していたため、多くの刺激を得ることができました。今後は全日本の合宿に参加し、10月から個人でオーストリア遠征、11月は中国でのFIS・FECレースに参戦する予定です。今年はパーソナルトレーナーをつけて体力のレベルアップを図り、個人で海外遠征を行うなどよい準備ができています。これをしっかりと結果につなげ、目標を達成したいと思います」

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篠原輝利さん(選手)

「3-6月に行った渡仏では、言語、生活、本場のレース環境に慣れることを1番の課題としました。ホームステイを行うことでたくさん話し・聞くことができるためフランス語でのコミュニケーションは大きく向上し、生活も問題なく過ごすことができました。またフランスでは、USSA Pavilly Balentinというツール・ド・フランスに選手を排出しているチームで活動しましたが、レース数は国内の300に対し、フランスは5,000という数の違いをはじめ、出走数、規模(種類)などすべてが日本と違うすばらしい環境の中でレースに臨みました。レース結果ですが、フランスでは20レースに出場し6勝したことに加え、チームの仲間から信頼が得られたことや、自己管理能力の向上など多くの成果を実感しました。一方国内では4度表彰台に立ちましたが、優勝を狙った全日本自転車競技選手権U17では8位に終わり来シーズンに課題を残しました。現在は2度目の渡仏中ですが、これまで同様に慣れることを念頭に、時間の使い方にも気を配り、1日1日を大切に過ごしていきます」

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